先日来、まいにち歩こうと街を徘徊しています。
徘徊、じゃないか。
とにかく、散歩、うろうろしています。
こんにちは。
しーずースタンプス しずえです。
そうしたある日、道のずっと先で
何か探しものをしている風な
おばあちゃまがおられました。
あっちにいったり、こっちへもどったり。
首をかしげては、のびをして遠くをみてみたり。
どう考えても探しもの。
ちょうどそこを通りましたので何かお手伝いできるか
聞いてみようと思ったら、おばあちゃまから、
「なぁ、あんた、うちのおじいさんみいへんかった?」
「え?おじいさん、おられないんですか?」
「そうやねん。出かけて行ったら帰ってこぉへん。」
そりゃあ大変だ、と思って、
服装やらお家の場所やらうかがいました。
それで、わたしも気をつけて見廻りながら
先にいきますから、とお別れ。
どうしたものかなぁとおもっていたら、
ちょうど道路工事の二人組がおられました。
そこで、おじいさんをみかけなかったか、と聞いてみると。。。
「あ、あのおばあさんやろ?」
「いっつもおじいさんを探してはるんよ。」
え?それって?
「おじいさんが亡くなってからずっと。」
!
!
!
「そうなんですね。いや、おたずねしてよかったです。
ありがとうございました。」
ふりかえるとおばあちゃまは、
まだそのあたりをうろうろとしておられました。
胸がきゅーっとなりましたが、
実はわたしは赤の他人。
もしかしたらお家の方がどこからか
ちゃんとみておられるかもしれない。
町のひとたちがご存知なのだから、
だいじょうぶだろう、きっと。
そう思って家路を急ぎました。
思い出すとまだツライです。
伴侶が亡くなると、急に認知症がすすむ、とは
よく聞く話です。
おばあちゃま、どうぞ風邪などひかれませんように。
そう心の中でお祈りするくらいしか
できることがない、これまたツライのでありました。
ツライのはきっと明日は我が身、とおもったからかな。
両親のことをおもったからかな。
ホント他人事ではなかったできごとでした。
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