ピアノを始めて7年の娘小学6年生。
音教の実技試験当日。
6月の休日に試験が行われる。
試験は何度か書いてきているが、小学生最後だし思うところを書こうと思う。想像込みです。
年に1度のこの試験は、学科系の試験と、おさらい会と合わせてこの音楽教室の年間スケジュールの最重要項目だと思われる。
少子化の今でこそ、その意味は問われるべきかもしれないが、ひと昔前なら、ここで厳しい現実を思い知らされる教室生もいた事だろう。
ただ、トップ層の熾烈さは今も昔も変わらないはず、と信じたい…
当時の名残りをそこかしこに感じる音楽教室だ。
通知表(生徒手帳)がある事自体すごい。それも紙で。デジタルの波に乗り遅れた(失礼)感も否めないが、割と残るものって有難かったりする。ブログを書いてて本当にそう思う😅
試験会場には、音楽教室の実技科の講師も試験官として来る。普段はソルフェージュ系の先生しかいないから、雰囲気が引き締まる。実技科の先生はベテランの方が多く、これは善し悪しかなと思う。恐らく、続けるにもそれ相当の何かが必要とは思われるが、新規で採用されるのは大変なのではなかろうか。一般の社会と違って定年がある様にも思えないし。
まあ、そんな事で、引き締まった雰囲気の所に、さらにピリピリ要因として、大学の関係者が試験官として来ると言う事が大きいだろう。
自分の生徒が、目の前で演奏し、ほかの先生や大学教授などに評価される訳だ。先生側もある程度の緊張感を持っているだろう。
ソルフェージュの講師たちは、受付だったり、案内などをしてくれる。
受付に生徒手帳を提出すると、親などは一切接触できず、名前を呼ばれると、試験官の待つ部屋へは1人入って行き試験を受けると言う、恐らく、高校、大学の入試や試験もこんな感じなのであろう。
同じ人達が運営しているのだから。
入室して、お辞儀をして着席すると、全調から調を指示されて、スケール4オクターブ2往復(短調は旋律、和声2種)、カデンツを弾き軽くウォーミングアップ出来る。
(娘はウォーミングアップと捉えるらしい。頼もしい。)
そして、試験曲をカットされること無く弾く。
コンクールと違い、周りは全員審査員、試験官なので雰囲気は独特だろう。○○先生笑ってくれたよとか、娘は以前習っていた先生の表情を見るほどゆとりがあるようだ。これも頼もしいけど、音楽に集中しろよ
演奏を終えると講評もなく試験は終了。
その日に結果を貰える訳では無いので、後日通知表で知ることになる。
ちなみに6年生の結果はB+。
(A+とAがすぐれている、A-とB+がよい、Bがふつう、B-とC+がややおとる、CとC-がおとる、の9段階。)
とうとう、小学生の間にA評価を貰うことは出来なかった。
でも、そういう取り組み姿勢でやってきて、Aで弾ける曲 1曲より、B+で弾ける曲を5曲とかの方が良いと思っているので、これで良しとしよう。
何はともあれ、この雰囲気の中で、難易度の高い曲をしっかり弾くという事に慣れておけば、将来の試験やコンクールに生きる時が来るに違いない。
その経験積み重ねる事が出来る最高の音楽教室だと思う。
さ、美味いもんでも食べて帰ろう🍨