※15wの胎児の様子をぼかさず書いています、閲覧は自己責任で。
勿論、というのはおかしいが、出産後の昼食も残さず食べた。
精神の図太い大食らいなのかと思われるが、そうじゃない。
産む前と産んだ後の食事は、本当に本当に大切で、その効果もてきめんであることを知っていた。
子宮が縮んでいこうとする、生理痛のような痛みはあるものの、全く普通に動くことができる。
出血も、さほどではなく体の状態は悪くないらしい。
初期流産の時に出されたパルタンM錠を出されたが、前回その薬で酷い目にあったと伝えたら飲まなくてもいいと言われた。
子宮収縮の薬を飲まなくてよいほど、自力での回復がうまくいっているようだった。
但し、産後の体であることは間違いないので床上げまではなるべく安静に過ごすように言われた。
動ける状態での安静…つらいんだよねぇ。(チュン太妊娠時の切迫流産で経験)
やがて看護師さんがやってきて、血圧と体温を測りに来てくれたので赤ちゃんには会えるのか聞いてみた。
私は、とにかく赤ちゃんの顔を目に焼き付けたかった。
すぐに持ってきてくれた。
ブログでよく見た、紙製のお棺だ!水色のお布団、サテンとレースの……なんていうの?顔にかぶせる布!!
それをそっとよけると、真っ赤なお顔の赤ちゃんがお布団と同じ柄の枕に寝ていた。
顔を作っている途中だったのだろうか、鼻と口だけがきれいな肌色で形もきれいにできていた。
これはもはや衝撃だ、私は爆泣きしながらなんか笑ってしまいつつ声を上げた。
「ちょっと!!鼻、鼻ぁ!!!まただ、また旦那ちゃんと同じ形!!細い顎も、旦那ちゃんとおんなじじゃん!!うわぁぁあああ!!!!」
15wの胎児でも、親に似る、という事がわかった。
目に浮かぶ、旦那と旦那に似たチュン太、そしてもう一人いたかもしれない同じ顔。
4人家族のうちの3人が同じ顔なのだ、そんな面白い景色はある?
私は3人が遊ぶ姿を想像してわんわん泣いた。
ごめんよ、赤ちゃん、君にもこのにぎやかで優しい我が家を見てほしかった。
透けた頭部はまだゼリー状、そこからしっかりと左右に分かれたたっぷり詰まった脳みそが見えた。
よく見ると目元に薄い切れ目があって、あと少しで瞼が完成するところだったに違いない。
細い手足は指が5本に爪もあるし、あの面白い(酷)鼻にもしっかり骨があった。
素人目に見ても、この子に染色体異常があるとは思えず、やっぱり母体要因での流産だったと思った。
そして性別。
私は13wのエコーで突起のようなものを発見していたので男の子だとわかっていた。
わかっていたけど。
お股をのぞいてチラリと見えたシンボルをみてまた泣いた。
やっぱり、男の子だった。
私の目に間違いはなかった、エコーで男の子だと思った瞬間にぶわっと頭に浮かんだ光景。
チュン太とこの赤ちゃんが大きくなって、どんぶり飯をかっこんでいる食卓。
あぁ、叶わなくなったんだと、泣いた。
あ、そういえばこのブログ女の子欲しいから頑張ろう的なブログだったっけ。←
正直、私はもう産み分けはどうでもよくなってしまいました。
初期流産の後、産み分け妊活をしても授からず、産み分けどころか不妊疑い。
何も考えずにした行為で見事妊娠、もう、もう、なんでもいいから生まれてほしい、もうどこにも行かないでと願った。
妊娠週数が経過するにつれ、流産の恐怖も薄れて、脳みそがお花畑になる。
夫婦で同じ神社でダブって安産お守りを買ってしまって笑ったり。
男の子だと思うと夫に伝えたら、3人目は女の子頑張ろう!!無理なら4人目も頑張ろう!!だって。
馬鹿だな、お守りは赤ちゃんを救わなかったよ。
馬鹿だな、3人目?4人目?2人目も生まれることはできなかったのに。
とにかく、私たち夫婦にとっては可愛い可愛い息子を写真として残して冷蔵庫に戻してもらった。
変なところが冷静で、残された少ない時間を赤ちゃんと過ごすより、『鮮度を保つ』事が私の中で最優先だった。
自分の息子が溶けて腐敗するところは絶対に見たくなかった。
きれいなまま、煙となり骨になって欲しかった。
やがて母も来てくれて、赤ちゃんと対面した。
可愛いと言ってくれたし、私と似た性質の母は、なかなか見る事はできない胎児の隈なく見て感心していた。
やっぱり、鼻は笑われた、だって本当に似てるというかおんなじ形なんだもん。
夕方、経過を見に来た看護師さんが、私の様子を見て「点滴の管を外しましょう!」と言ってくれた。
やったーーー!!!と思わずはしゃいでしまった。
だってこの管邪魔だしちょっとだけ痛くてうっとうしかったから、解放されて本当に嬉しかった。
これからの流れを説明してもらい、翌朝退院が決まった。
感傷に浸る暇はない。
火葬の手続き、職場へ産後休暇の申請、出産一時金の申請、入院保険の請求。
赤ちゃんの棺に入れるお花と家族写真を選ぶ…。
産後の体に鞭を打って、しなきゃいけない事と、最後に赤ちゃんにしてあげられる事をこなすのだ。
悲しい癖が抜けない。
2人目は胎動を早く感じるという話を聞き、毎日お腹の動きと向き合っていた。
今のは腸?それとも…?♡なんて思いながら。
暇つぶしの漫画を読みながら、お腹がポコンとなった。
『あら、これは胎動?………って、もういないんじゃん』ってセルフ突っ込み。
また泣く。
もう私、妊娠しても頭がお花畑になる事はないと思う。
喜べば喜ぶほど、舞い上がれば舞い上がるほど、深い深い地獄に叩き落される。
私はそんなに悪い事はしてないはずなのに。
次に『君』と会う時は、氷のようなママを許してほしい。
つづく