その6  学生時代からは年収10倍アップしました | あなたのとなりにいる 中年男子の本棚

その6  学生時代からは年収10倍アップしました

無理なく続けられる 年収10倍アップ時間投資法 勝間和代

ディスカヴァー・トゥエンティワン 1575円

「サイボーグ勝間」
誰が言ったか知りませんが、この本を読めば、言い得て妙と感じると思います。

本業は経済評論家(兼公認会計士)。最年少の19歳で会計士補の資格を得て、21歳で長女を出産。慶応義塾大学在学中から監査法人に勤めたのち、マッキンゼーやJPモルガンを経て07年に経済評論家として独立。内閣府のワーク・ライフ・バランスに関する専門調査会の委員にも就任している。現在は三女の母。

私はこの人の本を少なくとも4冊、この一年間で買いました。
昨年の4月、前作「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」は、実は図書館で借りました。「年収10倍アップ」というあまりにダイレクトなタイトルで引いてしまい、購入をためらっていたんです。当時は今のように知られていなかったので、図書館に蔵書がなく、私が読書希望を出して新品をすぐに読むことが出来ました。


ホントにありがちな表現で申し訳ないですが、数ページで引き込まれ一気に読んでしまいました。今までにないタイプの啓発本だと思いました。非常にわかりやすく具体的で自分にも実践できそうかも・・ということで。


そのまま返却するのはもったいない(でも、読んでしまった本を買うのももったいない)と思い、ノートに自分が気になったところをその場で書き写したくらいです。この本、あまりメジャーになって欲しくないなーと思っていたら、やっぱりメジャーになってしまいました。

で、今回紹介する「年収10倍アップ勉強法」の続編、「年収10倍アップ時間投資法」ですが、前作ほどのインパクトはなくなりました。というか慣れてしまったんだと思います。どちらか購入するんだったら、新しい方の「時間投資法」でよいのではないかと思います。前作を持っていないので読み返すことはできませんが、自作メモを見る限り、なんとなく内容がかぶっているところが結構あると思うのです。

なんでこの人の本がこんなに売れているのか?一読すれば分かります。とにかく具体的でわかりやすい。お勧めの本やツールもいっぱい紹介してあります。私も「これを読めば・・ウッシッシ。同僚と差をつけられるかも」なんて思っちゃいました。だから、ついつい4冊も著者の本を買っているのです。

勝間さんは本当にストイックな生活をしていると思います。タバコはもちろんお酒もコーヒーもやめたそうです。究極的な理由は時間がもったいないからなのでしょう。お酒もコーヒーも眠りが浅くなるからです。タバコは言わずもがなです。

私はタバコの値上げをきっかけに、5年ほど前に相当苦労してやめましたが、お酒もコーヒーもやめることができませんね。なかなか付き合いを断ちきれませんし、まず私が飲むのが大好きだからです。せいぜい二日酔いにならないよう注意するくらいですが、それすらできません。

みんながみんな、勝間さんのようになれるわけではありませんが、これを読めば少しでも近づけるのではないか・・・と夢を与えてくれる、そんな本でした。


ここからは、私が選ぶ「この本のツボ!」です。

時間管理のポイントはやることを減らすこと。自分が得意でやりたいと思うことに集中して時間を使うべき。やることを減らすにはゴールに必要なものと必要でないものを見極めると取捨選択ができる。

新しいスキルを身につけるときにまず必要なのは「なりたい姿=目標」を決めること。目標を決めると「目標」と「現状の自分」のギャップが見えてきます。人間の動機付けはそのギャップから生まれます。

人間は誰でも怠惰のものです。ですから手間がかからない方法でないと決して続きません。感覚的には準備に数分以上かかるもの、準備に二手間以上かかるものは続かないのではないかと思います。

習慣化できるかできないかは「好循環が生まれるまで、その習慣が続けられるかどうか」で決まります。つまり効果が出るまで我慢できるかどうかなのです。

あることが続かなかったりできなかったりしたら「なぜできないのだろう」と原因を考えることが大事です。考えてみてできない理由がどうしても自分で克服できないことだったら、それはもうやらなくていいのです。

参考になるなと思ったやり方は、そのまますぐに真似をしないで、「これぐらいだったらできるかな」というくらいにアレンジして取り入れます。

必要以上に「いい人」でいることはコストになる。自分が使う時間に対して明確な報酬が得られないと判断した時は断る勇気をもとう。

人間はみんなずるく利己的である。立場が強い人ほど駆け引きにおいて、より優位なポジションをつかむことができる。(だから出世が重要である)

「いろいろなことを断ることではじめて好循環が生まれる」ということは忘れないでください。受身的に来るものをこなしていると、ずるずると望まない方向に自分の時間や立ち位置が引きずられてしまうことになりかねません。

長時間労働をやめるには長時間労働をしなくても利益を出せる職場を選ぶことです。そして職場の次に重要なのは、上司の選び方です。この二つがうまくいって長時間労働を防ぐことができます。究極的には出世して労働時間の裁量を持つ立場になるか、独立して事業を行う気概が必要だと思います。

悩んでいる時間の問題は、何もアウトプットができないということです。十分な情報収集をして、これ以上悩んでも判断がつかないと思ったなら、行動を起こしてしまったほうが、時間投資の観点では効率的です。

先に自分で自分のスケジュールをある程度決めてしまうことが効率的です。重要なのはそのスケジュールに合わないような突発的な仕事を断る技術を身につけることです。手帳には先に計画を書き込んで、アポはあいている時間にあとから入れるのです。


最後にこの本の中年男子夢見度は★×4.5でした。


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私が図書館で借りたのはこっちです↓


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