菊の着せ綿 | バラ色の暮らしを夢みて

バラ色の暮らしを夢みて

バラとハーブ、季節の花々を育てて楽しんでいます。
20代半ばで夫と死別。
当時1歳だった息子も社会人に。
アラフィフで良いご縁があり、2017年に再婚。
新しい生活も今までの生活も
どちらも大切にしつつ
前向きに楽しく過ごす日々を綴ります。

9月9日は重陽の節句


古来より

奇数は縁起の良い陽数


一番大きな陽数が重なる日…

→重陽の節句と呼ばれるように。



重陽の節句の行事・風習には

後の雛(のちのひな)などの

魅力的なものも多くありますが

今回はこちらをご紹介します



8日の夜に菊に真綿を被せ

9日に菊の香りのする

夜露を含んだ綿で肌を拭いて

長寿を願う風習が

着せ綿(きせわた)

と呼ばれています





真綿(まわた)は

綿(わた=めん)ではなく

絹、ですおねがい






菊を育てていないので

切り花に真綿を被せ

ベランダに一晩おいてニコニコ



白菊には黄色い綿

黄菊には赤い綿

赤菊には白い綿を使う

という決まり事もあるようです



今回は白い真綿なので

赤系の菊




今朝

そっと肌を拭いてみましたよウインク

菊の香りと

ふんわりとした真綿の肌触りは

それはもう…夢をみているようラブ





邪気払いにもなるとか…



紫式部は

藤原道長の北の方より

着せ綿を贈られましたが


【菊の花 若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆずらむ】


(私は少し若返る程度に菊の露を袖に触れさせていただいて、千年の寿命は花の持ち主であるあなたにお譲りします)



という返歌を添えて

綿を返そうとしたと

言われています



真綿も菊も

比較的容易に入手できる現代


一般人でも

雅やかな行事の真似が出来ること



とても幸せですねラブラブ



重陽の節句にちなんだ

和菓子も作ったのですが

長くなりましたので

次回にご紹介しますね