水木しげる作品は、「河童の三平」はじめ、結構漫画を持っていました。
暗い題材だけど、当人たちはあっけらかんとしていると言うか、なんかそういうところが、子供ながらに好きでした。
「墓場鬼太郎」なんてさ、もうホラーじゃん。
アニメの鬼太郎から知った人からしたら、信じられないよね。
でも、僕はとっても好きです。
小学生時代、何度も読みました。
日本にいなかったので、アニメとの出会いは、実は中学生以降。
で、それを、アニメ化するうえで、色々とえぐい部分を削って、言ってみれば、今の可愛い猫娘までの遍歴があるんですよね。
これは、大成功と言えるでしょう。
で、本作。
PG-12。
時代が変わってきて、原作のえぐい部分が復活してきたのかな?
なんて、思っていましたが、また違うベクトルの方へ進化していましたね。
さらに、時代に合わせて変化させたと言うか。
この作品が人気になったのも頷けます。
それが、鬼太郎という題材であることは、とっても意外だけど、原作の持つ懐の深さなのか、鬼太郎の権利を管理している人の手腕なのか・・・。
手塚治虫作品とは、また違った流れだなぁと思うのです。
水木先生は、自分の産み出した作品から派生して、ある意味で全くの別物になった、この流れをどう見ているのだろうか?
納得していて欲しい気もする。
だって、やっぱり一番最初のは不変だもん。
みんな最後はそこに辿り着くわけだから。
今は、プールに入る前に、胸に水をちゃぷちゃぷやっている段階かもしれませんね。
で、この映画を観れば、いよいよ本丸に突入みたいな。
河童の三平の最終回、みてよ。
未だに思い出すから。
「シャンペイ!」って。
超泣けるし、そこまで超怖いから。