あんまり好きな言葉ではありません。
だけど、僕達の仕事は、体力も精神力もものすごく使う。
人前に立っている時間が長いし、集中していなければいけない時間も長い。
そして、公演回数も1日1回ってわけじゃない。
だから、回を重ねるごとに、疲労がたまり、故障が出てしまう。
一番多いのは、喉を潰してしまうとか。
これはねぇ・・・難しいことなんですよね。
劇場って乾燥しているし、埃っぽいし、本番中は休めないし、スモークも決して喉にいいものではない。
だから、ちゃんと「ペース配分をしなさいよ」って話になる。
これって難しいですよね。
1公演は、そのキャラクターの一生に匹敵するわけで、全力でやんなきゃと思うんですよ。
だけど、それを続けていたら、いつか壊れちゃうよと。
だけど、言ってみれば主催者もこのスケジュールじゃないと黒字化できない。
そうなると、僕らだってギャラが減る。
だからやっぱり、強行軍というようなスケジュールでやるしかないんです。
でもね、逆に考えれば、これってとても効率がいいわけです。
2ステとかって。
1ステージで本番やったとしても、1日の半分以上は時間を取られるので、別の仕事を入れれるわけではないから、ステージ給の人の場合は、2ステの方がお金はもらえる。
僕らとしても、1日2ステは、大変だけど助かる。
で、温存の話。
僕は、毎ステージフルパワーでやりたい派です。
って言うか、温存ができない。
昔はやろうとしていました。
だけど、抜こうとするせいで、感情が行きたいところまで盛り上がらなかったり、むしろ変に力が入ってしまったり。
なんか、逆効果だなって思ったんです。
そこで、【毎回フルパワーでやっても駆け抜けられる状態を作ろう】と頑張ってきました。
これは、るひまの作品のお陰でもあります。
祭シリーズは、皆さんから見ていても、とてつもないスケジュールでやってますよね(笑)
あれに付いて行きながら、温存せず、毎回フルパワーで公演を行う。
恐竜も3ステージです。
2000人キャパの劇場であのテンション、声量で・・・僕はやりたいんです。
恐竜の話はまた別で書きたいと思いますが、あれを「こなす」ことだけは絶対にやってはいけない。
温存は、時に観客に対して失礼になる。
でも、喉を潰してクオリティを下げるのも失礼。
だから、温存せずに、喉を鍛えた。
2023は結構叫ぶ芝居が多かったです。
でも、一度も喉は潰していない。
そう。
それがやりたいから。
出来る身体を作ったわけです。
花粉症はまだ治らないけども・・・。
これも、戦い続けています!!