*グロいので注意。
製作期間30年。
執念の作品。
世界って素晴らしいですよね。
全ての人がそれぞれ何かを作っていて、それぞれの苦労がありつつ、ある一方では苦労せずそれを享受できる。
映画界が総出でこの作品を30年かけて作っていたら、そもそも30年はかからないかもしれませんが、その間世界から映画が消えてしまうわけで、それぞれがしっかりと役割分担をしているんだなぁ、知らず知らずのうちにと思いました。
全人類が分業して社会を形成しているんですよね。
ただ、30年前に「作ります」を聞いていたら、こうはならなかったかもしれないけど。
「ジャンクヘッド」がまさにそうですね。
まだ、インターネットの黎明期に見かけて、そこからずーっとですから。
一回忘れてたし。
ジャンクヘッドの次回作は2025とのこと。
深く深く、下へ下へというところでは、とてつもなく共通点の多い本作。
わけわかんないかなと思わせておきながら、ちゃんとずっと観ていられる。
意味や意図も「きっとこうだろう」という余地を残してくれている。
30年、自分のやりたいことを詰め込んだら、観客をぶっちぎってしまうものが完成してもおかしくない。
時代遅れになってもおかしくない。
それがそうならなかったというのは、きっと監督の【蓄積】が成せるものなんだと思いました。
ただ、とにかくグロいです。
グロいが事実で、キモいが感想。
そんな映画です。
それでも平気であれば、是非。