自分を大きく見せることが得意な人。
「天才」を演じるのが上手い人の話を以前しました。
天才とまではいかなくても、「なんか凄そう」というのは、特にこの世界、数値化が難しいだけに、雰囲気で他者をけむに巻くことが可能。
それを「壮大な詐欺」と表現したとある後輩俳優の言語感覚は最高だなぁと思っています。
つい最近、めっちゃくちゃ落ちて悔しかったオーディションのオンエアを見て「あれ?」と思ったことがありました。
あんなに偉そうにマウンティングされて、落とされて、作ったのこれ?
もちろん自分のセンスが正しいとも思っていないけど。
予算を言い訳にしてほしくないし、やっぱりあれだけ偉そうなことを言ったからには、作品で示して欲しい。
この世界は、実力が全てではない。
イメージの他に、「仲がいい」もある。
「なんだ、そういう理由で使ってるのか」みたいなのって、もんのすごくある。
もちろん、そのための活動もひとつの「努力」だから決して、悪いことではない。
だけど、僕はそれが得意ではない。
色んな飲み会に顔を出して顔を売るのが苦手なんです。
今年は初めましての現場ばかりで頑張っています。
今まで、使ってくれていた人には、「伊藤不在」を感じてもらい、やっぱり必要なのか、それともいなくても全然大丈夫なのか冷静に考えて欲しい。
なあなあじゃなくて、しっかりと僕自身も作品の「力」になりたい。
作品をよくできるピースでありたい。
そしてやっぱり、僕を落とした人には後悔してほしい。
僕を出せばもっと面白くなっただろうに。
見る目無いなぁ。
そういうメンタリティでいたっていいと思う。
じゃなきゃ潰れちまう。
悔しさとアホらしさは最高のバネ。