こちらの予告、ご覧になりましたか?
映画史に残る驚愕のラスト
ですよ。
なんて自信なんだ。
もちろん、この言葉を編み出したのは、プロモーション担当の誰かなのだろうけど、やっぱり言葉には責任が伴うわけで、同じく作品に関わる仲間に、そこまでの言葉を吐かせたということは、もう既に、成功が約束されているのではないでしょうか。
いいチームだなぁと思う。
こちらもやはり、観るタイミングをしっかりと、心の状態と相談して決める必要のある作品だと思います。
23人かぁ・・・。
もう、その時点でドロップアウトしようかと思いました。
拷問の描写もすごく嫌だったし。
だけど、こういう時にアクセルを踏んでくれるのが、僕自身が俳優であり、作家であり、演出家であること。
ある種の使命感は、強固な鎧となって、僕の心を守ってくれます。
大丈夫。
先へ進め。
この作品は、必ずお前の血肉になって、いつかお前を助けてくれる。
と。
また、【この主人公と一緒に謎を追うスタイル】のストーリーもより、作品に没頭できるから危険ですよね。
キャラクターの思考に同調できると、以前別のブログで書いたような「安全圏」が侵される。
そうなんです。
席が揺れなくても、風がでなくても。
キャラクターの眩暈も伝染する。
だから、調子のいい時にしか観ない方がいいのです。
作品のラスト次第では、引きずるから。
現実世界にまで投影してしまう。
この空間、僕にとっては特別な空間でも、もしかしたら禍々しい秘密を隠しているのではないか・・・ってね。
また、僕は「こうなったら嫌だなぁ・・・」ということもよく考えます。
榛村の目的が「継承」だったら嫌だなぁ・・・。
とか。
このめっちゃ怪しい人がそのまんま真犯人だったら嫌だなぁ・・・。
とか。
作り手が意図して残していく違和感と、そんなつもりはなかったけど、生まれてしまう選択肢。
それに想いを馳せながら観るのって、楽しい。
そして、まんまと術中にはまるのも。
そうか、アレは花びらじゃなかったのか・・・。
ここ一月ほど「別れ」にテーマを絞って様々な作品を観てきましたが、今作でもまた新しい「別れの儀式」を見た気がします。