って言うけど、本当にそうなのでしょうか?

 

最近、極限状態に人を追い込む番組で「この人って、そうなんだぁ・・・。」

 

みたいな、タレントが損しかしないものをよく見かけます。

 

意図的に追い込んだり、わざとイライラさせたりすれば、誰でもそうなるんじゃないのかなぁ?と思ったりもします。

 

極限状態に置かれて、冷静に判断できるのかどうか。

 

そもそもの、人間に本来備わっている機能が、どう作用するのか?

 

それともバグを起こすのか?

 

こればっかりは、性格とか育ちとか、環境とか、そういうものだけじゃないと僕は思います。

 

制御ができなくなる状態なんじゃないかなぁと。

 

僕は閉所恐怖症なので、ドッキリで閉じ込められたりしたら、恐らく全力で壁を壊すでしょうし、大声で喚き散らすと思います。

 

もし、閉じ込める系のドッキリをやられたら、事務所を辞めるとも伝えてあります。

 

面倒なのは、稽古場ですよね。

 

稽古場って、たまに狭かったり、窓がないところがあったり。

 

だから、あんまり長居はしたくない。

 

自分のシーンが続いていれば、まだいいのですが、待ち時間が長いと苦しくなる。

 

ロケバスとかもそうですね。

 

加えて、稽古場は精神的な閉所でもあるわけです。

 

不思議なもので、一人楽屋だとそうじゃないんです。

 

だから、やはり人の目や存在というものは、自然と他者にプレッシャーを与えてしまうわけです。

 

どんな人でも。

 

稽古場は、演出家が支配している、精神的な閉所。

 

拘束時間って言うくらいだから。

 

これはね、なかなか理解している演出家や製作は少ないと思います。

 

そもそも、長くいない方が良い。

 

若いころは、「人の芝居をみて勉強しろ」とか「全員で作っているんだから」と言われていました。

 

それもそうなんだけどね。

 

主軸や、本番その日その日の空気を理解できていない人ばかりの作品は、ガチャガチャになる。

 

だから、ここのバランスが、製作や演出助手の腕の見せ所なんだと思います。

 

僕は、自分で作品を作る際は、俳優やスタッフを「閉じ込めている」時間をなるべく少なくするようにしています。

 

気疲れは、作品のクオリティに影響するから。


また、相手の人生の時間を奪っているとも思うから、1秒も無駄にしたくない、変な待ち時間を作りたくない。

 

集中するためには、リフレッシュが必要。

 

稽古場でしかできないことはたくさんあるけど、稽古場では頭の整理ってなかなかできない。

 

閉じ込めて、考える力を削いで、全体の視野を狭くしてはいけない。

 

意図的にそういうことをする人もいる。

 

従わせるために。

 

先日、どんなに年齢を重ねても、人間の「プライド」というものは変わらない。

 

むしろ、年々高くなっていく、なんて記事を読みました。

 

これって不思議ですよね。

 

偉くても、ちゃんと人の意見に耳を傾けてくれる人もいれば、まったく耳を貸さない人もいる。

 

一番厄介なのは、「忌憚のない意見を・・・」とか言ったくせに、意見を述べると、明らかに不機嫌になる偉い人(笑)


変える気ないなら聞くなよ。

 

40代を間近に、自分自身の聞く耳や、立ち位置、人に与える影響。

 

色々なことを見つめなおしています。

 

完了