以前こんなことを書いて、その僅か数日後くらいに、再度同じようなことに出くわしました。
しかも、関係者席で。
関係者席に案内されるのって、別に喋ってもいいとか、携帯みてもいい席ってわけじゃないし、お前らがやってどうする・・・と、同業者ながらトホホとなってしまいます。
いいねもらうために、芝居を見に行ってどうする!と思うのです。
目的がおかしいだろう。
そんな人に、絶対にいいものは作れません。
いや、でもボクチン人気あるもん。
いい作品にいっぱいキャスティングされてんだもんね。
今はね!
いつも言いますが、お客様もバカじゃない。
そんな薄っぺらなものづくりに対する姿勢はすぐにばれます。
また、言葉にしづらいのですが、知り合いが出ているからなのか、過剰に楽しんでる感出すのも違うと思うんですよ。
手を振ったりとか、内輪ネタに過剰に笑ったり、反応したりとか・・・。
音楽の乗り方が、普通の人とはちょっと違うワ・タ・シ。
あふれ出てますよねオーラ。
同業者ですよ。
すっこんでろ!
ノイズになるから。
他のお客様の。
ほんんっとに思わず身体が動いちゃったんなら許すけど、「俺、あの人たちと知り合いなんですよ!」っていうアピールのダサさと、あの人たちにかける迷惑を考えたらんかい!と思うわけです。
客席にいるならば、舞台の上の同業者に最大限の敬意を払いなさい!
といつも思うのです。
少し論点がズレますが、以前こんな記事を読みました。
演劇は、映画よりも料金が高いです。
ある意味で、それは「敷居」なのかもしれません。
会場にいる全員が、席種の違いこそあれ、映画よりも高いお金を払ってあの場にいます。
それはつまり、生の人間が産み出すエネルギーや緊張感を「体感」できること、「推しが目の前で動いている!」でもベネフィットは何でもいいと思いますが、やっぱりただ「動員」だけに目を向けず、こういったことも気にしていかなきゃなと思います。
で、話を戻すと、やっぱり薄っぺらいものを作っていると、その界隈の【民度】と呼ばれるものはどんどんと下がっていきます。
余計なトラブルも増える。
これは、結構舞台に限ったことなんじゃないかと思います。
アニメや漫画は、安価で誰でも楽しめる為、絶対数が多くなり、どうしても仕方がない。
ただ、その分、ビジネスとしては大いに成功しているわけです。
そうなると、演劇と言うのは、やはり高いチケット代を取りながら、お客様が入らないと、赤字になってしまう。
人がその場でやっている以上、漫画や映画のように、全国で好きな時間に好きな場所で観れるわけじゃない。
じゃあ、いかにして席を埋めるのか。
「お客様を選んでいる場合じゃないだろう」と言われればそれっきりです。
このジレンマは常に付きまとうと思います。
だからこそ、今我々は「生で観れる」ということだけではなく、映画よりも高いお金を取って演劇をお届けする「空間」全体に目を向けていかなければいけないと思うのです。
まだまだできることはたくさんある。
勇気をもって、進んで行かなければ。