何故か、運命的な出会いをして、今年の頭から読み始めています。
キャッチコピーや絵柄が巧妙過ぎるんですですよ。
気が付かなければそのままきっと読まずにスルーしていた。
話題になる自信があったんでしょうね。
絶対的に。
逆に、苦手な人がたくさん読んでしまっただろう。
と、言っても踵を返せるためのフリはたくさんされているので、「あぁ、こういう話だったらやめておこう」という人には親切な作りになっていると思います。
それでもこの作品は、読者を密室に閉じ込めて、瞼を開きっぱなしにして、時計仕掛けのオレンジのようにガンガンと叩きつけてくるようなエネルギーがある。
凄まじいものに出会ってしまったと思いました。
「面白い」という言い方が適切ではないような気がします。
だけども、いつも言っているけど「考えさせられる」で片づけてしまえるようなものでもない。
【原罪】
キリスト教で、アダムとイブが神にそむいて禁断の木の実を食べてしまったという人類最初の罪。 すべての人間は、アダムの子孫として、生まれながら罪を負っているとされる。 宿罪。 また、転じて、人間が根源的に負う罪。
「原罪」というワードをこの作品のタイトルに持ってきたセンスもすごい。
これから目が離せません。
いや、椅子に縛り付けて瞼とじられなくさせられているので、離せるわけがありません。
どんな結末が待ち受けているのか。
ハッピーエンドとはいかないよねぇ、きっと・・・。
勇気のある方は、是非。