皆様、改めまして、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
昨日は、2021年体調を崩すことなく舞台に立ち続けていられた反動なのか、一日中寝込んでおりました(笑)
知らず知らずのうちに『1年間全ての舞台に立てる代わりに1月1日に、本来崩すはずだったそのすべてを受ける』的なのを悪魔と契約していたのか?と思うくらい、身体が全く動かず、もしそうだとしたら、「悪魔よ来年も頼んだぞ」と思いながら過ごしておりました。
さて、2021年がどんな年だったかを振り返りたいと思うのですが、2021年はハッキリいって、きつかったです
誤解を恐れずに言えば、俳優としては「得意を封じられ続けた一年」でした。
ミュージカル「僕とナターシャと白いロバ」では、ミュージカルに本格的に挑戦。
歌に対する恐怖と苦手意識で頭の中と心の中が埋め尽くされ、作品の足を引っ張っているのではないかという気持ちを感じたのは久しぶりでした。
「フェイス」「楽屋」では、自分の中でやりやすい選択肢は絶対に選ばないと決め、西森さんの世界を自分のできる限り体現することが目標でした。
あ、「天てれ」があった!
言わば唯一のコメディ作品!
ただ、ボケらんなかった~役的に(笑)
でも、稽古場ではボケまくってて楽しかったです。
でも歌ってましたね。
ソロ。
格好いいけど難しい歌でした。
そして「SMOKE」。
この流れは本当に僕が僕じゃなかったら、とっくに壊れていてもおかしくないぞ!と今振り返ると思います。
一流のミュージカル俳優の皆さんですら苦労するような作品に、オーディションに合格したとはいえ参加していることが後ろめたくてたまりませんでした。
千穐楽には、演出のこうめいさんに「別人」と言っていただけましたが、裏を返せばそんだけ酷かったんだなぁと複雑でした。
ただ、こうめいさんから頂いた「もう、歌を苦手と思わなくていい」「自分の歌い方をみつけてほしい」という言葉のお陰で「もう二度とミュージカルには出ないでおこう」という気持ちを消すことができました。
「本日も休診」は、緊張の連続でした。
素晴らしいキャストの皆様との共演のうれしさ、だけど「出れただけでいい」で終わらせてはいけない。
最初は出番が3回しかありませんでしたし、セリフもとてつもなく少なかったです。
パパを呼ぶのを覗いたら、2~3個だったかな?
「それはいらない」と言われたアドリブも多かったですが(笑)でも果敢に挑んだおかげで、2幕はほぼ出ずっぱりになれました。
これは認めて頂けたというわけではなく、お話の進行上必要なところで上手く演出家の目に入るところにいたり、細かい芝居をするという作戦の結果だと思います。
僕はいつも台本を読む際に自分の役を「この役本当にいるか?」と思って読んでいます。
いらない役なんて基本的にはないのですが、ただ「この役とこの役は1個にできるよね」みたいのはたまにあったりします。
で、次に「じゃあどうやったらこの人がいる意味があると思ってもらえるか」を考えて役作りをします。
それについてが「シンる」で色濃く出たのではないかと思ったりもしています。
鎌倉武士の多さ。
主軸の2人。
軍師ではあるけども、作戦を立てたり、頭脳面での義時との対比のシーンはない。
と、なると景時の役割は一体どこにあるのだろうか?
なんて考える時間はとっても楽しいです。
*この役作りを試す際に気を付けてほしいのは、もし仮に「いらない」という結論に達したとしても、必死に作品に居られる方法を考えてください。それが、アドリブなのか、所作なのかに現れ、大逆転を生みますから。
台本上にボケれそうなシーンがなくても、大根を持ち込むことはできる。
アマゾンのお急ぎ便は翌日に届く。
去年とは全く違った役割をもらえたのは嬉しかったですね。
今年はどんな役たちに出会えるのでしょうか?
2021は得意を封じられたお陰で、新たな得意が出来たと思っています。
もう、なんでもこい!