お前、これ観てなかったんかい!?
とお𠮟りを受けてしまいそうですが、「リリーのすべて」を観ました
ご存じの方も多いとは思いますが、この映画は世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベがモデルとなった作品です。
これほどまでに複雑な事情と感情を実感を持って演じられるなんて・・・エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルのお2人は一体どれほどまでの役作りをして挑んだのでしょう
ゲルダのことを思うと苦しくて仕方がありませんが、アイナーが悪いわけではなく、どうしても叶えられないものと、少しでも近づきたい、自分自身を取り戻したいという気持ちも大いに理解できます。
当事者ではない分、想像の域は出ないのですが、この壮絶さがただ【人を強くする】などと言う言葉でまとめてはいけないんだろうなぁと思います。
人って、壮絶な人生を送れば送るほど強くなるわけじゃないと思います。
避けて通れるなら避けて通るに越したことはない。
2人は強いわけでもなく、弱いわけでもない。
そして、愛を【貫いた】わけでもない。
迷いもあって、揺れもあって、不用意に傷つけあいながらも受け入れていく・・・でもすべてではない。
ラストシーンの、ゲルダがとっさにあの言葉を出すわけですが、はじめっからそうじゃなかったし、諦めたわけでもない。
あのセリフって、本当に素晴らしいなと思いました。
また、あの言い方も・・・。
あぁ、早く稽古したい(笑)