本日、「YARNS」を拝見してまいりました。
鈴木勝秀さんと佐藤アツヒロさんのタッグを拝見するのは、これが2度目。
前回の「hyms」では、後半息ができないくらいの緊張感を感じ、逆に今回は身体が溶けてしまいそうなほどの浮遊感と言いますか、とにかく幸せなお話で・・・最高でした。
鈴木勝秀さんの作品はリーディングドラマ「シスター」に2度出演させていただき、その世界観と演出の虜です。
そして、舞台セットや演出、また運営も素晴らしかったです。
コロナ禍において、コロナと真正面から向き合っていることがありありとわかりました。
関係者とお客様をちゃんと大切にしている。
誤魔化さない。
それができるって並大抵のことではないと思います。
「仕方ない」と諦めて、思考停止をする。
今までのやり方でしか演劇を作れない。
それって、実はもうすべてを諦めているんじゃないでしょうか?
だって、僕らの業界は常に新しいものを産み出して、挑戦していかなければいけないし、もともとそうやって始まったはずだから。
コロナだろうがなんだろうが、自分のやり方、楽なやり方を貫いて周囲を不安にさせるのではなく、しっかりと対策をし、しかもそのうえで、さらに素晴らしいものを作り、お客様にも安心して観て頂く。
人と人が作品を作る、理想的な形だと思いました。
見習わなければ。
そして、色々な人に伝えなければと思いました。
こういうやり方があるよと。
これならば、関係者もお客様も安心して取り掛かれると思うと。
未曽有の事態には、業界全体が情報共有をしてともに先に進んで行く必要があると思います。
今は、良い対策はどんどん広めて、全体で真似していくべきだと思います。
あの客席とセットを実現してくれて、観に行った身としてもただただ感謝です。
簡単なことではないからこそ、まして同じ業界にいるからこそ、ご苦労を想像し、心意気に胸を打たれています。
書いててちょっと泣きそうなほど。
さて、作品に話を戻すのですが、やっぱりアツヒロさん。
改めて魅力的な俳優さんであると感じました。
言葉では言い表せない。
のりうつるとか近づく、近づけるとかそういうものとは全然違うアプローチで役を演じられる人って僕はアツヒロさん以外でお会いしたことがありません。
凄く憧れるし、ああいうお芝居がしたい。
だけど、まったくやり方が分からない(笑)
オープニングのアツヒロさんの動きを見た瞬間に、僕の脳はぐにゃーんと、心地よい溶け方をはじめました。
そして、BASARAでも一緒だった前田隆太朗くんも出演しています。
彼の役が蒔いた種が、別の俳優さんの表情で花開くという瞬間を見て、胸がぎゅーっとなりました。
自分が出ていないシーンで、強烈に存在を思い出させる。
そんなことができるんだなぁと、ものすごく勉強になりました。
そこまで計算してやってるのかなぁ?相変わらず恐ろしい子!!
当日引換券や配信もあるそうなので、気になった方は是非ご覧になってみては如何でしょうか??