ついに観ました。
ファントムのヤバさは健在。
この作品が、「オペラ座の怪人」のファンの中でも賛否両論あると言われている意味もよく分かりました。
「え?そうだったの!?」という、あとから言っちゃったもん勝ちの、設定とか、実はあのときこう思っていましたよっていうものが受け入れられないと、結構この作品は観ていて辛いのかも。
僕も、ファントムとクリスティーヌが歌っているシーンでは、「二人とも、一旦落ち着いて。」と言いたくなりました(笑)
まぁでも、アンドリュー・ロイド=ウェバーがかいているわけだし、こういう続編を作りたかったのなら、もうそこはウダウダ言わずに、観させていただくのがいいんじゃないかなと、開始40分くらいで誓ったわけです。
僕もやっぱり役者の端くれとしていつも思うのは、感想を言うのは自由だけど、「ああせぇこうせぇ」いうのはまた別のことだと思います。
それはちゃんとそういう仕事の人がいるから。
ただ、難しいのはいつだって「観なければ分からない」ということ。
舞台も、漫画も、小説も。
この1回。
チケットを、本を購入するというときに、皆さんを後悔させないようなものを作っていかなければ、皆さんの信頼を裏切らない作品作りをしなければといつも思っているわけです。
っと、話がそれました。
一流の人たちってのは、いつもそういうところにプライドを持っていると思うんです。
だから、「好き」「嫌い」の評価が下されるだけ。
「学芸会」と評されてしまうものには、きっと作り手の情熱やプライドがないのかもしれません。
あ、また逸れた。
つまりは、ファントムを僕は散々っぱら「やばいヤツ」と書いておりますが、彼の凄さにビビってるわけです。
とても自分には持てない執着心を彼は持っている。
その出し方をファントム自身が誤ってしまったから、このシリーズは魅力的なんだろうなぁと思うのです。
お客さんが、「なんなんだこいつは!」って思うキャラクターが出てくる作品って、やっぱり面白いですよね。
いつも例えに出しますが、スーパーマン。
観客には電話ボックスが見えているけど、彼は、気が付かない。
「おい!何やってんだよクラークケント!そこに電話ボックスあるやんけ!はやく変身しろ!!」って思ったら、もうあなたはその作品の虜。
僕はもう、ずっとファントムの虜。