1年365日。

 

その1日1日が誰かにとって特別な1日です。

 

僕の仕事というのはその「誰かの特別な1日」の思い出をほんの少し素敵なものにするお手伝いだと思っています。

 

だから、僕にとって「特別な日」というものがあってしまうのはよくないことだと思うようになりました。

 

それでもやっぱり太陽の光を浴びると気持ちがいいし、美しい夕日に心を奪われてしまう日もあったし、煌めく街の灯にため息がこぼれたこともありました。

 

それに、気づくことによってまた新しい表現が生まれたことも。

 

きっかり毎日同じことをすることができませんでした。

 

でも、ロボットのようにならずに済みました。

 

感情が死ぬのが怖かった。

 

感情は死にませんでした。

 

気づかせてくれた景色、人、温度、風があったから。

 

それぞれが僕を新しい世界へと毎日誘ってくれました。

 

僕にとっては毎日が「特別な日」だったのかもしれません。

 

自分で宣言した通り「求められた場所で精一杯」やってきました。

 

自分の成長と作品のことだけを考えて、邁進してきました。

 

僕を創り、僕を育てた演出家のためにまだまだやれることはあると思います。

 

1年2年という短い期間で考えるのはナンセンスかもしれません。

 

もっともっと長い時間をかけて、eternoとまではいかないまでも。

 

求められる限り。

 

求めてもらえる努力を続けます。

 

そして皆様を素晴らしい体験へ。

 

僕がみた景色のその先へお連れすると約束します。

 

You’re on a journey that's only beginning.

 

大切な想い出達よ。

 

どうか僕とみんなの道を照らして。