ブログを書くのが久しぶりになってしまいました。

 

お座敷コブラ「RUN ver.2.0」ご来場いただきまことにありがとうございました。

 

過去最長の公演期間、過去最高の動員数、過去最短の稽古期間などなど劇団の記録をことごとく塗り替えた本作。

 

このためにがむしゃらに働いてきた甲斐がありました。

 

劇団をはじめ、地道に撒き続けた種がようやく実を結び始めたここ数年。

 

とくに2016年は怒涛でした。

 

来たオーディションはすべて受け、頂いたオファーもすべて受け、そしてラジオをはじめてみたり、生放送があったり、コラムの連載があったり。

 

振り返るのはまだ早いですが、振り返ってみると本当にいろいろなことをやりながら、劇団公演に向けて動いていたなぁと思うところです。

 

 

こっから先はテキトーに流し読みしてください。

 

 

 

 

 

今回とっても思ったのは、自分のキャパシティについて。

 

主宰・作・演出・出演と。

 

思えばやらなくてはいけないことが山積みで、とにかくそれに追われる日々だったように思います。

 

それに伴って、たくさんの方にご心配をかけ、また不安な気持ちにさせてしまったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

 

パンフレットのインタビューでも述べましたが、覚悟はできておりました。

 

主宰なんだからやることは多いに決まっているし、今までだってやってこれた。

 

それに、「シン・ゴジラ」のエンドロールを見ろよと。

 

庵野監督がどれだけのセクションを取り仕切っていたか。

 

ただ、彼は天才でした。

 

天才と僕は全然違うわけです。

 

そんな天才の庵野さんですら、ゴジラ制作時のインタビューで「エヴァを作っているときに一度壊れた」と仰っておりました。

 

正直に申し上げますと、僕も壊れる一歩手前でした。

 

今もまだ乾きの悪い接着剤でつなぎとめているような、そんな状態にあるように思えます。

 

コブラがなかったら壊れてた。

 

この作品があったからなんとか今もやってけてる。

 

帰る場所でいてくれた仲間たちに心から感謝です。

 

 

彼らのためにももっともっと頑張らないといけないと思いました。

 

おこがましい願いだけど、僕がどうにかなっても彼らの中にイズムは残るだろうし。

 

 

でも、芝居を始めたころには思いもよらなかったことたちが、今の僕を取り囲んでいます。

 

駅とか歩いてたら、ずっと真横を歩かれて、真顔で動画を撮られることになるなんて誰も思わないじゃないですか。

 

見に来てくれる人同士が喧嘩して、「元はと言えば、お前が出てきたからだ!」みたいなことを言われるなんて思わなかったし。

 

そんなことで仕事が減るとも思わなかった。

 

 

そうなる為に芝居を始めたんじゃないのになぁ・・・。

 

役に対して、作品に対してただ誠実にやってきただけなのに。

 

でも、それでも世の中は回っているわけですし、待ってはくれない。

 

世の中のスピードに文句を言ってたら、誰も相手してくれない痛いヤツになっちゃう。

 

そこは、現代社会で生きていくうえで、変わっていかなければならないところだと思います。

 

お座敷コブラは運営方法を2017年からまるっと変更します。

 

今、いろんな人に意見を聞いたり、いろんなところに出向いているところです。

 

そうしなきゃいけないし、そうしなきゃもう僕自身がやっていけないと思ったからです。

 

何がどうなるかということは具体的にはお伝えできませんが、今よりもっと、色々なことがスムーズになり、皆様をお待たせしてしまったり、ご満足いただけなかったことを減らしてまいります。

 

もちろんそれでも、好みの問題もありますし、皆様一人一人のご要望にお応えすることはできないでしょう。

 

それに、理念はやはり曲げられません。

 

僕が主宰であることは変わりませんし、すべての決定権は僕にあるまま。

 

ただ僕はいまよりもっと作品に打ち込めるようになるでしょうし、そうすればよりよいものを皆様にお届けできると自負しています。

 

「変わっていくから待っててね」というような言い方はできません。

 

全てを追いつかせなければいけない。

 

ただ、僕は劇団員、そして僕を助けてくれるスタッフやいつもついてきてくれる俳優陣の為にこれからも仕事を続けていきます。

 

うちにはこんな素敵な奴らがいるんだと、もっとたくさんの人に知ってほしいから。