まずはこちらをご覧ください。



この無垢な少女と、そして彼女のファンたちの切なる願い。

フレッシュレモンになりたいの。

それが、全く違う場所で叶ったと言うお話。




ピピピピピピピピ・・・・。




4月1日の朝が来た。

今日は撮影の為、少し早起く起きなくてはならない。

僕が異変に気付くのに、そう長くはかからなかった。

あれ?

なんか体が言うことを聞かない。

口の中もなんだか酸っぱい・・・。



おかしいなぁ、撮影の前の日はお酒も飲まないようにしているし、早く寝てるつもりなのにって・・・。



レモンになってるーーー!!

お、俺・・・。



レモンになってるーーー!!

うわー、まじかよどうしよう。

30歳になったばっかりでいきなりレモンって。

それより、撮影どうしよう。

「レモンになっちゃったんで休みます。」なんて言ったら業界干されちゃうよな。



・・・。

行くしかない。

でかけよう。



階段は1段ずつしか登れないので、超絶億劫です。

誰か背中のシール剥がしてくれよ・・・。



なんとか予定通りの電車に乗れました。



レモンだからと言って遅刻が許される程、芸能界は甘くありません。

もうすぐスタジオだ。



とりあえず、事情を説明して、レモンの状態でできるように台本を書きなおしてもらおう。

アイデアならある。

作家やっててよかった~。

よし、もうすぐだ!

この角を曲がればスタジ・・・。




あ。













その日、レモンは思い出した。

ヤツらに支配されていた恐怖を。

鳥籠の中に囚われていた屈辱を・・・。


こうなったら…。



あれをやるしかない!

手のなんかやわらかいとこをがぶーっ!







去年の4月1日の記事