はーい! プラスチック探偵のナオでーす。
このタイトルコール、久しぶりです。
2月8日以来なので、5か月振りですね。
ずいぶん、間が開いちゃいました。
今回から、サブシリーズとして、医療用プラスチックをご紹介していきたいと思います。
荒川技研HPよりお借りしました。
プラスチックは医療分野においても不可欠な素材となっています。
プラスチックのもつ物性の多様性や複雑な形状への成形性は医療用具に求められる多彩で複雑なニーズにも強みを発揮してくれます。
ただし、医療分野では特に安全性・衛生性に配慮されなければなりません。
そのために、たとえば以下のような特性が求められます。
①安全性
医療用プラスチックは、患者に直接触れることも多いため有害物質を含まない安全な素材が求められます。
②生体適合性
体内に埋め込む機器などの場合、アレルギーなどの拒否反応を示さないことが求められます。
こうした性質を生体適合性といいます。
③薬品耐性
消毒薬やその他薬品に対する耐性も必要です。
耐性のある素材を選ぶことで、製品の劣化が生体に及ぼす悪影響を防ぐこともできます。
④清潔性
院内感染などを防ぐためには清潔性が重要です。
表面が滑らかで汚れが付きにくい、耐熱性が高く煮沸消毒が可能といった性質が求められる場合があります。
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具体的に、私たちが病院でよく目にするプラスチックとしては以下のような物があります。
血液採取キット シリンジ、採血管など
血液透析用部品
呼吸装置用部品
人工関節
手術器具 縫合糸、接着剤、手袋、手術着など
各種歯科材料 詰め物、インプラント、入れ歯など
眼科用材料 メガネレンズ、コンタクトなど
以上のようにたくさんのプラスチックが医療現場で用いられており、私たちの命を守る大切な役割を担っています。
この医療用プラスチックを少しずつ、できる範囲でご紹介していきたいと思います。
それじゃあ、またね。