はーい! 科学オタクのナオでーす。

 

 

 

今回は、オパール の採掘についてレポートします。

 

世界の95%のオパールオーストラリアで産出されている堆積性オパールなのです。

 

お時間があれば、下の動画をご覧ください。

これを見れば、下の説明は読む必要なないかも・・・

 

動画時間: 6分35秒

 

 今から約一億数千万年前、地球は白亜紀と呼ばれる時代でした。まだ、私達人類は歴史の主人公として登場してはおらず、多くの海中生物や、恐竜が地球上を支配していました

 

 その頃、オーストラリア大陸は現在の姿とは違い、ゴンドワナ大陸と呼ばれる原始大陸の一部として位置していました。

 また、内陸にエロマンガ海Eromanga Sea下の地図の青い楕円の部分)と呼ばれる内海が存在したと考えられています。

 このエロマンガ海の海岸線に沿って大量の珪素(シリカ)が堆積していきました。

 

 時代は流れ、約数千万年前、隆起、分裂して現在に近い姿となったオーストラリアの大地には、気象状態の大きな変化により降り積もっていた大量の珪素(ケイ素)が溶け出し、しみこんでいきました

 これが数百万年の年月をかけ、固まっていったものが、今日オパールとして採掘されているのです。

 1cmのオパールが形成されるのに、約600万年の年月がかかるといわれています。

 

 オパールは、人類登場のはるか以前から、ゆっくりとはぐくまれてきた地球の宝なのです。

 

オーストラリア エロマンガ海とオパール鉱山

Rainbow From Downunder HPよりお借りしました。

 

ある時を境に、エロマンガ海は後退をはじめます。

いつの間にかこの大きな海地底深くに閉じ込められてしまったのです。
徐々に水分が抜けて行き、残されたケイ素は周りの環境に影響されつつ、長い時間をかけてゆっくりと最密充填されていきます。

エロマンガ海が地下に沈み“Great Artesian Basin (大鑽井盆地)”に姿を変える過程で、オパールは地表近くに取り残され、置き去られ、そしてやがて発見されるのを待っていたのです。

 

オーストラリア 大鑽井盆地

Rainbow From Downunder HPよりお借りしました。

 

 Coober Pedyオパール産出量世界一の町です。

そのため、『オパール掘り当てて一攫千金!』を夢見て、45ヶ国以上の国から移民がやって来たんだそうです。

 一時は、3,500人の住人の多くが地下の採掘現場で働いていたようですが、今ではその人数も減りつつあるそうです。

 

つまり、山師(やまし)の町ってことね。

ゴールドラッシュならぬ、オパールラッシュね。

 

実際の採掘現場の状況は、下のURLをクリックしてみてくださいね。

 

ブラックオパール採掘の様子 ライトニングリッジ 2 (gemstory.com)

 

美しいものは人の心を狂わす っていうことね。ニヤリ

 

はい! 今回はここまでです。

それじゃあ、またね。