はい! 奈央です。
いつも見ている道路の「止まれ」の標識ですけど、なにか違和感を感じませんか?
そうなんです!
「止」の横棒が上向きなんですよね。
それに「れ」もなにか普通じゃないような・・・
止まれ標識
cargeek HPよりお借りしました。
国土交通省道路局によると、規制標識に使用されているフォントは、「一般道路は丸ゴシック、高速道路は角ゴシック」なんだそうです。
ということは、この標識は丸ゴシック体なの???
ということで、丸ゴシック体のフォントを調べてみました。
あれれー! みんな違う!
「止」と「れ」は確実に違うし
「ま」は同じみたいだけど、下半分が違っているような
これは、ちゃんと調べなければ!
と思って、調べた結果、面白い記事がありました。
【1964 東京五輪の意外な❕❔遺産】 一時停止標識の「止まれ」は、なぜ一風変わった字体(1960年制定)なのか。 - 関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記 (goo.ne.jp)
この記事はとても面白いので、一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。
それで、この記事の概要をお話しすると・・・
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考察のポイント その1: そもそも「一時停止」とは、GHQが占領政策として日本人の運転者にも課したのが始まり
え? まさか…と思われるかもしれないが、太平洋戦争に敗れるまで日本の交通法規上では、運転者に「一時停止義務」など課せられていなかった。あったのは「警戒義務」といって、「この先は危ないぞ。注意しろ!」という義務のみ。標識には赤い太枠の三角形マークが用いられ、現在の「三角表示板」のルーツになっている。
「一時停止標識」の変遷史
関心空域 ━ す⊃ぽんはむの日記HPよりお借りしました。
上の年譜を見てお分かりの通り、戦争に負け占領された日本では初めて黄色い八角形の「STOP」標札が路地の交叉に立てられた。さらに昭和25年の建設省令で「道路標識令」が改訂され、アメリカの交通法規に倣った「一時停止」標識が定められる。
その後に独立(※1951年)を果たした日本が、ようやく「STOP 停止」でなく「止まれ STOP」と自国の文字主体に同標札を改めるのが、昭和35年12月の省令『道路標識、区画線及び道路標示に関する命令』の施行によって。そしてこのとき、本記事テーマの「止まれ」文字も公に示されたのであった。
考察のポイント その2: 建設省の中では当時、標識の立案と東京五輪の招致プランニングを並行して策定中だった
昭和25年(1950年)から数年越し、建設省幹部の重大案件は「1960年東京五輪に向け、東京の交通機能を(会場群のデザイニングと合わせ)どう整備するか」であった。
アジアで初の五輪招致には「もうアメリカの"植民地"ではない」「開かれたアジアの平和的リーダーを担うんだ」という自負を(都民はじめ日本人に)発揚させる、という狙いもあった。
単に、アメリカ人の猿真似では済まされない。つまり、標識を改めたは良いが、単にゴシック体の英語部分をゴシック体の日本語にしただけというのでは、それは吹替え洋画みたく「日本向けにアメリカ人が定めた標識」であり、「世界向けに日本人が定めた標識」になってない。
考察のポイント その3: 例の字体には「ひらがな」をアジア全体のなかに位置づけようとする高揚感が透けて見える
ここからは、まったくブログ主の憶測になる。直感的に、そう感じるまでを記しておく。
以上見てきた経緯のなかで建設省内、"これからの日本の"道路標識の策定者たちは思ったのではないか ───「ならば単に、ひらがなのゴシック体ではダメだ。ひらがなを超越した、日本人の感性の広がりをシンボライズした"何か"に置き換えないと」
そして結論は、その漢字ひと文字を「ひらがなっぽく」。ひらがな二文字を「漢字っぽく」。
関心空域 ━ す⊃ぽんはむの日記HPよりお借りしました。
三文字三様に、漢字とひらがなの"中間形"の字体にアレンジすることで、きっと「止まれ」は「軍事進攻に依拠しない平和的"汎アジア志向"を体現する記号」になる。これこそ❕ アジア初の平和の祭典を日本で開く「その必然性をも掲げて誇れる道路標識」になるだろう。
そう意図した。と思えてならないんだな。
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ふーん。
GHQの占領政策や東京オリンピックで復興した日本をアピールするための策だったかもしれないのね。
それが、2024年の現在まで、そのままの形で引き継がれているなんてね。
日本人の非合理的な頑固さの一端を見たような・・・
ところで、道路標識なんですが、どうやって作られていると思いますか。
これが、けっこう手作り感満載なんですよ。
もしよろしかったら、下の動画をご覧ください。
へえー!って思いますよ。
動画時間: 7分39秒
はい! 今回はここまでです。
それじゃあ、またね。