はい! 奈央です。
さて、今回はグリーン水素の続きです。
色々な水素
資源エネルギー庁HPよりお借りしました。
グリーン水素って、再生可能エネルギーによって発電した電力を利用した水素なんだけど、それでも、発・送電システムと水の電解プロセスを必要とします。
そのため、発・送電システムと電解工場という大きな設備が必要です。
もし、発・送電システムも電解工場も不要で、直接、水素が手に入るとしたらどうでしょうか?
それは将来、ゲームチェンジャーになるかも!
今回は、そんなお話です。(前置きが長いニャ!)
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乳酸菌が作った乳酸を利用して水素発酵
東京農業大学 大西彰博教授
Megasphaera属の細菌は乳酸菌の存在下で増殖し、乳酸菌が生産する乳酸を原料として水素を生産できます。
乳酸の働きで雑菌汚染を回避しながら、複雑な有機物から水素を得ることができるとても有利な発酵方法です。
乳酸駆動型嫌気発酵
NEDO若手研究者産学連携プラットフォームHPよりお借りしました。
とにかく、下の動画をご覧ください!
眼から鱗のような話ですよ。
動画時間: 13分8秒 *中盤以降に面白い話が!
この技術の凄いところは、乳酸菌が特定されないという点です。
どんな乳酸菌であっても、乳酸を生産してくれる菌であれがMegasphaera属細菌と共同して水素を発生させてくれるからです。
乳酸菌は、私たちの生活の中に数多く存在する菌です。
ヨーグルトやお漬物は、乳酸菌が居て乳酸を出すことで腐敗を抑えてくれているのです。
この水素発酵による水素生産、その水素を用いた燃料電池コジェネレーションシステムを構築できれば、現状よりはるかに高いトータルエネルギー効率とカーボンニュートラルが達成できそうです。
家庭用燃料電池コジェネレーションシステム
LiBook HPよりお借りしました。
因みに、従来システムがエネルギー効率が35-40%に比べ、現状の都市ガスを使った家庭用燃料電池コジェネレーションシステムのエネルギー効率は70-90%にまで向上しています。
これが都市ガスを水素に変換できれば、その効率はさらに向上するはずです。
エネファームの一次エネルギー利用効率
Spaceship Earth HPよりお借りしました。
はい! 今回はここまでです。
次回は、水素を微生物で作る! その2 キノコ編 の予定です。
それじゃあ、またね。