marineです。

 

これまで奈央が、ディーゼルエンジンとその燃料である軽油のことについてご紹介してきました。

 

今回ご紹介するのは、ディーゼルエンジンの燃料となるクリーンドリーム燃料のことです。

 

ドリーム燃料とは、空気中の炭酸ガス由来のクリーン軽油であり、もしかしたら現在のエネルギー・資源・環境の問題を一挙に解決する可能性を持った技術なのではないかと期待しているものです。

 

動画時間:24分2秒 

 *少し長いので、興味があれば最後にご視聴下さい。

 

ドリーム燃料については、現状、SNS上でその真偽を巡り、おおくの非専門家たちが喧々囂々噂話やら批判を繰り広げておられます。

 

しかも、SNS上で化学者!大先生!と持ち上げられている自称”専門家”のT先生も、この技術をバッサリと切り捨てられているようです。

 

けれど・・・

私がこの批判をされる方々のご意見を聞く限り、この方々は、どうやら論文を全く読んでおられないようです。えー

 

化学的観点からの正確な理解にも至っておられません!

 

とても恥ずべきことだと言わざるを得ません。プンプン

 

真の専門家であるのならば、ちゃんと論文を読み化学的・論理的な問題点を指摘し、具体的な修正点を提示すべきなのです。

 

marineが若干ヒートアップ気味です。あんぐり

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先ずは、このドリーム燃料について、実際の現場をご覧ください。

 

動画時間: 5分33秒 *こちらはぜひご覧ください。

 

そして、この研究結果が投稿され公開されたジャーナルは以下の通りです。オープンアクセスなので、どなたでもダウンロードして読むことができます。

 

学術雑誌HP:

Chemical Science research articles, High impact chemistry online journals (edelweisspublications.com)

 

Volume 2, Issue 1

Chemical Synthesis of Fuel Hydrocarbon from CO2 and Activated Water, and Purification of Commercial Light Oil for Dream Oil
Tadayuki Imanaka and Tadashi Takemoto

DOI Number: https://doi.org/10.33805/2641-7383.111

 

Volume 4, Issue 1

Direct Fixation of Atmospheric CO2 towards Chemical Synthesis of Fuel Hydrocarbon
Tadayuki Imanaka, Tadashi Takemoto and Hiroyuki Imanaka

DOI Number: https://doi.org/10.33805/2641-7383.122


上記の論文を読む限り、これは人工光合成そのものではないでしょうか。

二酸化炭素とから、光のエネルギーによって、有機物のアルカン(飽和脂肪族炭化水素)を作り出す技術です。

 

*自称専門家のT先生がいうような、水素を別途作って利用しているわけではありません。プンプン

 論文の中で著者らは、反応経路の中で一時的に水が分解して酸素と水素が作られ、それがすぐに炭素と結びつくのではと推測されているのです。

 

 しかも、空気中の炭酸ガスが固定化されたことを、C14を定量的に計測して、生成したアルカンが化石燃料由来ではないことも実証されています。

 

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Marineのモノローグ

 

この論文は、はっきり言って、実験項が詳細ではありません。

使った光触媒の調整法、構造、反応条件・・・

おそらく、これらの条件を表に出すことを躊躇われたのかもしれません。

 

おそらく、今中教授は最初、NatureやScienceのような超一流誌にRapid Comunnication(速報)として投稿されたのではないでしょうか。

しかし、一流誌であれば、このようなインパクトの大きい技術について、技術の詳細を丸裸にしなければレフェリーは掲載を認めないでしょう。

 

しかし、技術のコアな部分をレフェリー達に公開した場合、この論文は掲載判定までに長期間据え置かれたり意図的にReject(掲載不可)とされ、そのコア技術はレフェリーたちによって勝手に使われて、先に発表されてしまう危険性があります。

 

(実際、marine自身、過去に数度、エディターやレフェリー達によって、掲載を引き延ばされ、技術を利用されたあげく、先に公開されかけたことが数回ありました。お恥ずかしながら、サイエンスの世界にもそんな現状もあるのです。)

 

素晴らしい研究であればあるほど、その危険性は高く、そのため、今中教授は、とにかく早く受理して公開してくれるジャーナルを選ばれたのではないでしょうか。

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サイエンスの世界も大変ね。

 

はい!

今回は以上です。

 

この技術が本物であれば、それは極めて重要な技術であり、日本国として、いや人類としてこの技術を大切し、さらに完成にむけ後押しし、社会に普及させていかなければならないと思います

 

一人の科学オタクとして、心から日本国政府にお願いしたいと思っています。

 

それじゃあ、次回はまた奈央が担当しまーす。

ボケてるニャ!