はい! 奈央です。

 

下の言葉、不思議な感じがしませんか。

なんニャ?

 

気配(けはい) ⇔ 気配り(きくばり)

 

気配(けはい)とは・・・

 視覚でははっきりとは見えないが、周囲の様子から何となく漠然と感じられる様子

 

気配り(きくばり)とは・・・

 物事がスムーズに進むように、先回りしてあらゆることに気をつけること

 

上からは、視覚的に捉えられない物、視認しながら行う事というふうに、全く異なる意味合いですね。

 

それで、調べてみると、気配(けはい)が当て字であるということが分かりました。

 

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古語「けはひ: 本来、けわいと発音するそうです。 

 後に、漢字で「気配」を当てるようになってから、発音もけはいへと変化したのだそうです。

 

意味(学研全訳古語辞典より)
①ようす。雰囲気。
 紫式部日記: 寛弘五・七・中
「秋のけはひ入り立つままに、土御門殿(つちみかどどの)のありさま、言はむ方(かた)なくをかし」
[訳] 秋の雰囲気が深まるにつれ、(藤原道長(ふじわらのみちなが)様の)土御門邸のようすは言いようもなく趣がある。


②ものごし。態度。品位。
 源氏物語: 帚木
「大方のけしき、人のけはひも、けざやかに気高く」
[訳] 邸内一帯のようすも、姫君のものごしも、すっきりとしていて上品で。


③香り。匂い。
 源氏物語: 柏木
「御座(おまし)のあたり、物清げに、けはひ香ばしう」
[訳] お床のあたりは、さっぱりとしていて、香りがかぐわしく漂い。


④話し声。物音。
 徒然草: 九
「人のほど、心ばへなどは、もの言ひたるけはひにこそ物越しにも知らるれ」
[訳] その人柄や気立てなどは、ものを言っている話し声によって、物を隔てて聞いていてもわかるものである。


⑤面影。名残り。
 源氏物語: 宿木
「あやしきまで、昔の人の御けはひに、通ひたりしかば」
[訳] 不思議なくらい、亡くなった人の御面影に、似通っていたので。


⑥血縁。ゆかり。
 源氏物語: 竹河
「六条院の御けはひ近うと思ひなすが、心ことなるにやあらむ」
[訳] (薫(かおる)は)六条の院(=源氏)のご血縁に近いとしいて思うのが、格別に見えるのであろうか。


⑦化粧
 義経記: 七
「児(ちご)を具したる旅なれば、けはひの具足を持つまじきいはれがあらばこそ」
[訳] 児を連れた旅なので、化粧の道具を持ってはならない理由があるのか。 ◇室町時代以降の用法。

 

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気配を消すのはの得意技ニャ!

私だって得意よ!

こらーっ、仕事中、居眠りするニャ!チュー

 

えへっ、ばれたか。

またねー!