はーい! 科学オタクのナオでーす。
チキソトロピーってご存知ですか?
多分、多くの方が聞いたことがあるに違いありません。
では、どんなところで使われているでしょうか?
えっ! ってなる方も多いでしょうね。
実は、ゲルインクボールペン、マヨネーズ、ジャム、ケチャップ、洗濯糊、化粧品、ペンキ、グリース・・・などなど
私たちは、
チキソトロピーの世界で生きている!って言っても過言では無ーい!
でもそれくらい、私たちのまわりにチキソトロピーを利用したものは多いってことなんですよね。
チキソトロピーとは・・・
もともとは固体のように見えるのに、かき混ぜたり振ったりするなどのせん断応力を与え続けると粘度が低下して液状になり、応力を除くと徐々に粘度が回復して元に戻るという性質をチキソトロピーと言います。
日本語では揺変性(ようへんせい)ともいいます。
精密機械などでは、ころがり軸受の80%以上に,潤滑剤としてグリースが使用されているといわれています。
このグリース(半固体潤滑剤)の特質もチキソトロピー性にあります。
グリースのチキソトロピー
ジュンツーネットHPよりお借りしました。
とりあえず、時間がある方は下の動画をご覧ください。
動画時間: 8分1秒
チキソトロピーとは、せん断応力(撹拌、圧送、塗装作業等)をかけることで粘度が低下し、静置状態では粘度が上昇する性質のことです。
塗装のチキソトロピー 力と粘度の関係
共栄社化学㈱HPよりお借りしました。
粘性挙動を示す原理
静置している状態では、水素結合のような弱い結合力で緩やかな凝集構造(ネットワーク)を形成しています。
これに外部から強い力が加わると、弱い結合力が切れ、一時的に流動性を示します。
外部からの強い力が無くなると、ふたたび、弱い結合力が復活してネットワークを形成して動かなくなるのです。
アマイドタイプのチクソトロピー
共栄社化学㈱HPよりお借りしました。
コンシーラやリキッドファンデーション、それにリップクリームなんかもチキソトロピーを利用しているのでしょうね。
ということで、今回はここまでです。
次回は、もう少し、チキソトロピーの原理を掘り下げてみたいと思っています。
それじゃあ、またね。