はい! サイエンス探偵ナオでーす。
今回は、樹脂状氷結晶の捜索でーす。
桜吹雪の中、また冬の季節のテーマってあり?
あれれー? いつものネコちゃんずは?
眠そうね。
タタキ起こされたから眠いニャ。
ネットを見てたら、こんな綺麗な写真を見つけました。
シャボン玉水膜の凍結
前川製作所技術研究所サイエンスコラムよりお借りしました。
そういえば、寒い冬の朝に、車のフロントガラスにも綺麗な樹枝状の氷が付きますよね。
フロントガラスに描かれた美しすぎる窓霜
FUNDO HPよりお借りしました。
そして、窓ガラスにもこんな芸術作品を残します。
陽が照ると消えてしまう儚い氷の芸術です。
窓ガラスにできた氷の芸術
星々と木々と精たちと~妖精が丘だより~よりお借りしました。
雪は、常圧で水蒸気量に応じて様々な形ができるんだけど
氷は、圧力と温度を変えると、氷Ih、氷Ic、氷II、氷III、氷IV、氷V、氷VI、氷VII、氷VIII、氷IX、氷X・・・といった様々な形状の氷になるんだって。
氷の構造は、現在までに19種類も発見されているそうです。
私達が普段目にする氷は、氷Ihなんだそうです。
氷の相図と結晶構造 *縦軸は絶対温度 273K が 0℃
日本原子力研究開発機構プレス発表よりお借りしました。
氷の結晶って六角形だけじゃないんだニャ。
そうみたいね。
ところで、こんな面白いものも見つけちゃいました。
トレハロース水溶液中から成長する氷結晶の樹枝状形態
古川翔平,島田亙(富山大・理)
トレハロースを含む二糖類には、氷結晶の成長を抑制する効果があることが知られています。
特にトレハロースは多くの水分子との結合することから、二糖類の中で最も抑制効果が大きいんだそうです。
ところが、トレハロース水溶液の濃度が10wt%以下のとき,純水の場合より氷の成長が速くなり、この写真のような樹枝状の氷結晶になったそうです。
この原因として、①濃度対流、②熱拡散に有利な形状、そして、③結晶の厚さがあるんだそうです。
*トレハロースとは天然糖質で、トレハオースとも呼ばれ、食品業界に広まってきた甘味料です。
面白いですね。
氷にもまだわからないことがたくさんあるんですね。
寝なさい!
はい。今回のレポートはここまでです。
それじゃあ、またね。