はーい! ナオでーす。
長々とフーリエ変換のことを書き綴ってきましたが、今回がエピローグです。
私は学生の頃から、いろんなところで FT(エフティ―)という単語にぶつかってきました。
そのたびに思考の流れが中断されてきました。
だって、よく分らなかったし、ちゃんと教わったこともなかったしね。
しかし、サイエンスの世界に入れば入るほど、この FT が日常的に現れるようになってきました。
そして、ふと普通の生活を見渡しても、音声、画像、動画、地震と FT がその基礎の一角を為しているではありませんか。
これは避けては通れないわね。
そう思ったので、とりあえずちょっと足を突っ込んでみましょうと始めたのがきっかけでした。
でも、一歩踏み込んでみると、ずぶずぶと嵌まり込んでいくではありませんか。
数学が得意でないというか、学生の頃から苦手だった私ですが、フーリエ変換の式の意味がうっすらと分かってくると、とてつもない巨人のような存在に思えてきました。
ちょっと、フーリエってどんな人?
調べてみると、日本の江戸時代!
尊敬する伊能忠敬(1745-1818)さんが、歩数を数えながら日本の地図を作っていた頃じゃないですか。
その頃の日本には、天文学者の麻田剛立(1734-1799)や、高橋至時(1764-1804)がいました。
麻田剛立は、月のクレーターに落ちる影を見て、クレーターの深さを推測しています。
ヨーロッパには有名な数学者として、ガウス(1777 - 1855)やラプラス(1749 - 1827)がいました。
まさしく、第一次産業革命の時代だったのです。
200年以上も昔、コンピュータもなかった時代
数学者たちは、彼らの頭脳の中だけで数式を組み立て、実証し、公式化していったのです。
それが今、現代に生きる私たちの生活を支えてくれている。
でも、現代人の多くは、その基礎となるものを理解さえしていない。
いや、できていない。
なんだか、フーリエさんって凄いな!っていう気持ちと、私って情けないな っていう気持ちがないまぜなまま書き綴ったシリーズでした。
でも、まっ、いいか!
なんて、すぐ立ち直っちゃうのが私の取り柄でーす。
今回の フーリエ変換ってなに? シリーズはこれで終わりにします。
そう思うと、ちょっと気持ちが楽になりました。
次のシリーズは何にしようかな。
数式はダメニャ! おいしいお魚シリーズニャ!
それじゃあ、またね。