はい! カラス です。
ヒトは、私のことを まっ黒 といいますが、実は、そうじゃないんです。
その誤解を解くために、奈央さんにブログを借りました。
ヒトを含む霊長類は、赤、青、緑といった、光の三原色を認識できて、猫ちゃんよりもきれいなコントラストで世界を見てるって、前のブログで喜んでいたみたいだけど。
ヒトの色を認識する能力なんて、まだまだ不完全なのだ!
我ら鳥族は、恐竜の時代から昼行性だから、色を判別する能力は、格段に上なのだ! (夜は苦手だけど。鳥目だから。)
下の図を見てほしい。
ヒトと鳥の眼に見える色のスペクトラムを現したものだ。
ヒトの場合、緑と赤を見分ける能力がまだ不完全だ!
それに比べて、
我ら鳥の眼は、赤、緑、青の認識が完璧だ!
さらに、紫外線だって見えるんだぞ!
ヒトと鳥の眼に見える色のスペクトラム
netgeek HPよりお借りしました。
我ら鳥族の眼にかかれば、ヒトの眼には単純に見える色合いが、こんなにカラフルに見えるんだ!
(とりあえず、紫外線の色を仮定して加えてあるがな。)
ヒトの眼で見た場合 鳥の眼で見た場合
netgeek HPよりお借りしました。
でも、カラスさんはやっぱり、単一色 なんじゃない?
あまーい! あますぎるー!
これをみよ!
紫外線を可視化する特殊なカメラで見たカラスのメス(右)とオス(左) *白いところは抑えている手の部分です。
シバログ(科学ジャーナリスト柴田佳秀のブログ)よりお借りしました。
ハシブトガラスを背中側から見た図だ。
上が頭で下が尾羽。
白いのはカラスをおさえている手だ。
左がメスで右がオスだ。
右のオスの方が、明らかに紫色を帯びていて、紫外線を多く反射していることがわかるだろう。
カラスは、オスとメスでは違った色なのだ!
さらに、さらにだ!
我らカラスは、単一色なんかでは、なーい!
これを見よ!
頭、首から肩にかけて、ちゃんと模様があるんじゃ!
可視光(上)と紫外線(下)で見たハシブトカラス
浅間茂, 虫や鳥が見ている紫外線の世界, 2019 よりお借りしました。
どうだ。
これで、我らカラスがオスとメスの識別可能なコントラスト模様を持った チャーミングな鳥だということが分かったか!
ところで、カラスさん。
そんなにすごい眼だけど、凄すぎて困ることってないの?
うーん。 あんまり言いたくはないんだが。
「黄色半透明ごみ袋」というのが、東京都杉並区で使われておるんじゃが、あれは、紫外線吸収剤というのが袋の中に練りこまれてあってな、中身がよく見えないんだな。
あれを何とかしてほしいな。
黄色半透明ごみ袋 いろはに情報館HPよりお借りしました。
わー! カラスさんの眼にも苦手なものがあったんだ!
みんなに教えよーっと。
ということで、カラスさんのお話は終わりです。
次は、誰かな?
うん? へびさん! こわーい。
それじゃあ、またね。