はい! 奈央です。

 

雨模様が続き、既に3週目に入ろうとしています。

空には常に、薄墨色や藍鼠色の雲が流れ、前線の先兵のように足早に入れ替わっていきます。

 

 

雨に濡れた緑地公園にやってきました。

夏の光に萎れていた草たちが十分な水分を補給され、活き活きとその葉先を空に突き立てています。

空の色を映した鈍い灰色の雫を葉身に纏い、

風の吹くまま揺れる動きに合わせて、

雫の中の光が瞬くのは美しく愛おしい

 

 

子供たちもまだ、濡れた草原に足を踏み入れていないようで

雫は私を招き入れるかのように、足元に纏わりついてきます

 

 

久しぶりの公園で違和感を感じつつ徘徊しました

足元の夏草は季節の香りを漂わせるのですが

何かが違うと思った時

が違う!と思いました

 

蝉が鎮まっているのです

雨の到来を予感したのでしょうか

羽を休めつつ、空を流れる藍鼠の雲を睨んでいるのでしょうか

 

私とおんなじだ と苦笑してしまいました

 

 

明るい砂地の運動場に出ました

重い雲の切れ間から、日差しが届いています

 

いつものように走り出します

 

 

私の影がくっきりと現れて

私に付き纏いながら、影も躍動しています

 

 

不思議な光景です

太陽の光に照らされた明るい運動場と

鼠色の重い雲が垂れ込めた空

まさしく天地が逆転しているようです

 

 

それでも、相変わらず脳天気な私・・・

 

 

太陽の光を精一杯受けて

揮発するものは水蒸気の気流に乗って出ていけばいい

 

 

紫外線の矢は表面に付着したこの世界の病根を射ればいい

 

 

とりあえず浄化されたと勝手に高揚する私・・・

 

 

また、あの暑い夏が取り戻せるのかしら

この停滞感からいつ開放されるのでしょうか

 

 

一歩踏み出さなければ、何も始まらないし動かない

 

 

ほんの一時の日差しは、一歩を踏み出すのに十分なエネルギーを与えてくれます

この一歩が明日の私を変えてくれるかも

 

 

この停滞を破り前進するには、来るべき世界の希望が必要です

それは皆で作り上げていくものですよね