はい! 奈央です。
みなさん、マグネターって聞いたことありますか?
前のブログで中性子星っていうのをご紹介しましたよね。
中性子星の中で、最も磁場が強い天体が”マグネター”と呼ばれています。
とりあえず、お時間があれば、簡単な動画をご覧ください。
動画時間:2分15秒
なんだか怖い天体ですね。
もっとちゃんとした内容が下の動画です。
お暇なときにどうぞご覧ください。
動画時間: 10分44秒
2020年10月5日
理化学研究所、京都大学、イスタンブール大学、青山学院大学
宇宙最強の磁石星「マグネター」に新天体
-国際宇宙ステーションのX線望遠鏡NICERが活躍-
上記の国際共同研究グループは、2020年3月に報告された新天体「Swift J1818.0-1607」が、これまでに20天体ほどしか見つかっていない中性子星の一種、宇宙で最も強い磁場を持つ「マグネター」であることを突き止めました。
国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されたX線望遠鏡NICERを用いて追跡観測を行った結果、自転周期が1.36秒で、星表面の磁場の強さが270億テスラにも達していることを確認しました。
宇宙最強の磁石星「マグネター」と磁力線の想像図 理化学研究所HPよりお借りしました。
大質量の恒星がその一生を終えて超新星爆発を起こすと、ブラックホールや中性子星などが残ります。
中性子星は、銀河系を中心にこれまでに2,800天体ほどが見つかっており、いくつかの「種族」に分けられています。
下の図は、これまでに見つかっている中性子のパルスの周期(星の自転周期)と、星の回転が遅くなる率(星の自転周期の変化率)を描いています。
中性子星の自転周期と自転周期の変化率 理化学研究所HPよりお借りしました。
マグネターは自転周期が長く、自転周期の変化率も大きい種族です。
今回新しく見つかった新天体Swift J1818.0-1607は、星印で示されています。
マグネターの表面磁場 100億~1000億(1010~11)テスラ
太陽系で最大磁場の太陽の黒点 0.1テスラ
地球の地磁気 50μテスラ(5×10-5テスラ)
マグネターはいわば宇宙で最強の磁石星なんだそうです。
マグネターはその強い磁場のため、地球上では決して観測できない様々な現象が起きていると考えられています。
マグネターは、自転周期が2~12秒ほどで、他の中性子星よりも自転が遅いことから、回転エネルギーで光る通常の電波パルサーとは異なるエネルギー源を持っていると考えられているそうです。
怖い星ですよね。マグネターって。
太陽系の近くになくてよかったですね。
それじゃあ、またね。