ブログネタにするような事もないので、旅で撮った人の写真を載せていこうと思います。
(今までの記事に登場している写真も出すかもしれません)
忘れられない人達。
旅をすると、そんな人が何人か出来ます。
彼女達もその中の1人でした。
カンボジアの超有名観光地。
アンコール遺跡群でのことです。
この時、私は1人で観光していました。
カンボジアはアジアの中でも貧しい国のひとつです。
ここ、アンコールでも、朝から上手な日本語で売り子が寄って来ます。
何とか、買ってもらおうと彼等も必死なのでしょう。
でも、そこは子供。
買わない!とハッキリ言っても、絡んできます。
かまってほしいのでしょうね。
普通の子供です。
学校にも行けずに働いているのでしょう。
そんな彼女達は、カメラを見ると嬉しそうに「撮って撮って!」と騒ぎます。
撮った写真を見せてあげると喜びます。
「モデル代として何か買って」なんて言ってくる子もいますが、半分冗談です。
こんなやりとりも楽しかったりします。
写真の彼女達はちょっと違った。
僕を見つけると、この写真の笑顔と同じように右の子が手を振ってきた。
そして、カメラを撮る手振りを見せて「私たちを撮って」とジェスチャーする。
よくあることだ。
レンズを彼女達に向ける。
ファインダーを覗く。
右の子は、愛嬌ある笑顔。でも左の子の顔は決して笑わない。
2枚撮ったけど同じ顔だった。
他の子達とは様子が違うな・・・、ようやくそう感じた。
よくよく見ると、身なりも大分汚い・・・。
売り物も持っていない。この時点でお金を要求されると思った。
予感は的中した。
「マニー!マニー!」
・・・・・。
迷った。
かなり迷った。
道端で、普通に物乞いしている子供だったら渡してしないだろう。
しかし彼女達は一応「モデル」という仕事をした。
僕は1000リエル渡した。
彼女達は不服のようだ。「ワンダラー!ワンダラー!」
確かに、1000リエルでは何も食べられないだろう。
2枚写真を撮っただけだ。それ以上渡すつもりはない。当然断る。
それでも、物を食べる素振を見せてねだってくる。
僕は相手にしないで歩き出した。
すると、一切笑顔を見せない左の子がずっと着いてきたんだ・・・。
ずっずっと、僕の後ろで「マネー!ワンダラー!ハングリー!」
100m以上着いてきた。
僕も意地になる、「絶対払うものか!」。
ようやく彼女は諦めらた。
その時の顔が忘れられない。
振り切って数メートル歩いてから、後ろを振り返ったときの彼女の顔・・・。
物凄い目つきで僕を睨み付けていた。
こっちは1000リエル渡しているのだ。悪いことはしていない、いや、むしろ感謝されてもいいはず。
なんとも表現出来ない感情に陥った。
僕は直ぐに前を向き、歩き出した。
そして、もう一回後ろを振り向いたんだ・・・。
まだ同じ目をしていた。
「金持ちのくせに!」
そう言っているような気がした。
自分で働いて稼いだ資金で旅をしているとはいえ・・・。
どんなに必死に働いても、生きていくだけで精一杯という人がこの国にはまだまだいるのであろう。
そんな人から見れば、海外旅行しているだけで大金持ち。
そんなお金あるなら、助けてくれ!という考えなのでしょう。
正直、1ドルくらい渡せる。旅に支障はない。
払わなかったことに対しての負い目のようなものを感じた・・・。
あの顔は忘れられない。
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