トヨタ流の仕事術・花王流の仕事術(美崎栄一郎主催 UNDERGROUND) | 本の音色を聴こう♪

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『アナログ力のすゝめ 結果を出す人がやっているアナログ仕事術』出版

 

ちょいよしNO.2673
温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

 

 

伝説の勉強会「UNDERGROUND」復活!!

 

昨日(18日)、美崎栄一郎さん主催の勉強会「UNDERGROUND」が6年ぶりに復活しましたニコニコ

 

 

復活第一段のゲストは、トヨタで役員の秘書を勤めたり、自らの秘書力を上げるために現場に飛び込んで塗装などに携わった経験のある〝トヨタ流・カイゼンコンサルタント〟の石井住枝さん

 

明るく元気な方で、お話していると、元気とカイゼンへの取組み意欲をもらえる素敵な方でしたニコニコ

 

 

フォロー力

 

お話頂いた中で、最も印象に残っているのは、石井さんが塗装(初期行程=サビ止め)のダレやムラを探す仕事をしていた時のこと。

 

手袋をはめ、ペーパー(やすり)を持って、右手でボディーをなで、ダレやムラがあれば削る(平らに)するという工程です。


ところがある日、石井さんの身長は150㎝代で低いため、ボディーの天井の真ん中あたりで1ヶ所見逃してしまったのだそう。

 

翌朝、朝礼でそのミスを、他の社員の前で指摘された石井さん…

その時は、「どうしてみんなの前で…」と思ったという…えーん

 

しかし、その真意をすぐに知ることとなりますびっくり

前後の工程の同僚が「石井さんは背が低いから」と気遣うようになって、その部分を念入りに見てくれるようになったのです。

 

 

「ああ、こういう意図があったのか」と、トヨタの文化である〝チーム全体でのフォロー力〟を感じた瞬間だったといいます照れ

トヨタでは「行程完結」というのだそうで、1工程の中で社員がお互いの能力や強み弱みを気遣い、それをフォローし合うことで仕事をミスなく完結することを意味します。

トヨタと言えば〝カイゼン力〟ですが、〝フォロー力〟も素晴らしいのですニコニコ

 

また、トヨタウェイの話の中に「リスペクト」という言葉があって、講演後に質問してみました。

これはお互いを〝尊敬する〟ということだそう。

 

自分の好きな人にならできるけど、好意を持てない人には…なんて器量の狭いことを思ってしまうみやちゃん…

まずは、「こいつ!💢」と思うような人がいても、その人の良いところを見つけて、その部分を尊敬するようにしたいと思いますニコニコ

 

 

「改善」ではなくて「カイゼン」

 

トヨタと言えば「カイゼン」、なぜ「改善」と表現しないのか?

 

「改善」という言葉には「問題をより良い方向に導く」という意味があります。

しかし、トヨタでは、この言葉に重要な意味を加えて「カイゼン」と表現しているのだそう。

 

それは、「知恵」

 

カタカナのカイゼンには「知恵を使って、今よりお金をかけずに良くする」という意味を込めているのだと石井さんはおっしゃいます。(他にもいろんな意味が含まれている)

 

それを部下に実践させるための上司のスタンスがすごい。

上司は基本的に〝答え〟は教えない、〝ヒント〟を教える

そして部下に「あなたの考えは?」と常に問いかける

その上で、挑戦(チャレンジ)させる

 

 

そして、トヨタには「失敗よし」の教えがある。

「失敗して得たことをどう生かすか」の方がに大切だという風土があって、それによって人は成長するという。

 

まさに山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」ではありませんかびっくり

(石井さんからも同じ意味のトヨタ用語を教えてもらったのですが、メモがとれていなくて正しく思い出せないので山本五十六を引っ張り出してきました汗)

 

山本五十六の言葉には続きがありますニコニコ

↓↓↓

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

 

 

仕事=作業×カイゼン

 

トヨタでは、仕事は次の公式によって成り立つと教えられる。

 

仕事=作業×カイゼン

 

仕事の成果を上げるには、「作業スキル」の向上だけでは、すぐに頭打ちになります。

しかし、もう一方の「カイゼン力」を上げることで、それは天井知らずになります。

なぜなら、「カイゼン」は「カイゼン」を呼ぶからです。

カイゼンが人を成長させるものなら、それがループすればすごいことになります。

また、人間はそれに喜びを感じる動物だから、やみつきななるのです。

1つの改善に満足してしまっては、次の成長がありませんものねウインク

 

 

この「カイゼン力」を上げるフォーマット(仕組み、型)があります。

それが、石井さんの提唱する「A3思考術」です。

 

 

A3用紙に以下の8つの手順が示してあり、それをひとつずつしっかりと考えていくことで、カイゼン思考が習慣化されます。

 

――――――――――――――――――――

手順① テーマ設定

手順② テーマ設定の背景

手順③ 現状把握

手順④ 要因解析の設定

手順⑤ 目標の設定

手順⑥ 対策と実施

手順⑦ 実施結果と横展

手順⑧ 反省と今後の課題

――――――――――――――――――――

 

最も重要な手順はどこだと思いますか?

みやちゃんは②の背景、そして③の現状把握だと理解しました。

中でも、皆が一致した認識をもって仕事をすすめるために「言葉の定義の一致」は不可欠なのだそう。

 

 

他にいろいろ学びましたが、ココには書ききれません。

とてもいい道筋を示していただいたので、さっそく石井さんの『できる人はなぜ、「A3」で考えるのか?』を購入しました爆  笑

↓↓↓

 

 

 

今日のちょいよし

 

温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

 

 

トヨタで働く人の行動指針となっていえる「豊田綱領」の言葉。

 

―――――――――豊田綱領―――――――

一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし

一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

一、華美を戒め、質実剛健たるべし

一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし

一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし

――――――――――――――――――――

 

 

イラストは豊田佐吉なのですが・・・似ていない…ガーン

グラフィック・レコーディング、訓練中ですニヤリ

 

 

今日もいいことが学べたなぁ
みなさまには心から感謝申し上げます
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