30円のブラックサンダーで 100億円企業になった理由 (TWJ books)
1,404円
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2015年9月28日第1刷発行
コンテンツエージェンシー、アマナのクリエイティブと社会学者・開沼博がひも解くチョコレートバーが終売したどん底から利益を生み出し、世界に打って出られる方法。
1 市村純 (クリエイティブプランナー、プロデューサー)との話
2 かきぬまこういち (コミュニケーションデザイン、プランナー)との話
3 開沼博(社会学者)との話
4 河合伴治(有薬製菓株式会社代表取締役社長)との話
ブラックサンダーの発売は1994年。
今や大人気のこのお菓子は発売当初、全く売れなかった。
そして、ほどなく販売中止となる。
しかし、女性の間で人気が根強い人気を維持し、生協の白石さんに書籍で紹介されたことなどをきっかけに2003年から再燃。
10年近く「まったく売れなかった」お菓子が、大ヒット商品へと生まれ変わっていく。
30円のお菓子が100億円以上売れるのだ
本書は、ブラックサンダーが今日のようなポジションを獲得した軌跡を、各分野のトップランナーたちが分析、その理由を紐解いてくれる。
本書の中でもっとも面白かった分析が「ツ」だ。
「ツ」?
とあなたは思ったかもしれない。
そう、カタカナの「ツ」だ。
この「ツ」という文字が国外で流行っているという。
Tシャツのデザインになったり、ニコちゃんマークならぬ「ツ」マークになったり…
ブラックサンダーをアイトラッキング(ユーザーが眼鏡をかけて、その目線がどこに遷移するか測定する機械)したところ、「ブラックサンダー」のロゴの「ツ」のところを意外と集中して見ていることが分かったという。
この実験では、1番は「キャッチコピー(このときは「女性に人気」)」、2番目に「有楽製菓のロゴ」、3番目が「ツ」だった。
この分析をしたコミュニケーションデザイナー・プランナーのかぬまこういち氏によると、「ツ」が人の顔に見えるからだというのです。
▷人間は潜在的に人の顔を優先して注目するので、この場合はスマイルマークを優先して注目している(P126)
中東では2013年ごろから「ツ」がニコッとした顔に見えることから、流行り始め、スマイルマークの代わりに使われ出したという。
人間は潜在的に人の顔を優先して注目するので、この場合はスマイルマークを優先して注目している
この場合とは「ブラックサンダーのロゴの〝ツ〟の部分を見ている」ということですね。
なるほど、人は人の顔を優先して認識するのか…
そういえば、赤ちゃんに人の顔を目で追いかける本能があるのは誰もが知っていること。
そういう知識がありながら、生かせていない頭の固さに情けなさが…
VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)に使えるぞ…
コピーにスマイル(顔)を入れてみよう!
そうひらめいたのでした
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