人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人 | 本の音色を聴こう♪

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『アナログ力のすゝめ 結果を出す人がやっているアナログ仕事術』出版


ちょいよしNO.1223
人は皆「自分だけは死なない」と思っている





今日のちょいよし本

人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-/宝島社







Amazon紹介

阪神・中越・スマトラ沖…人は何を考えどう行動したのか
数々の災害現場を見た著者が分析する。災害時の心理がわかる





目次

1 人間には「自分だけは大丈夫」と期待する本能がある
2 地震に備えない人々
3 自分だけは逃げ切れると思っていた人々
4 緊急時に知っておくべきこと
5 地震予知・防災常識のカラクリ




拝読のきっかけ

阪神淡路大震災から20年ということもあり、防災と減災について学んでおきたくなりました




あなたへの効果

自分で判断すること、ためらわず行動を起こすことの大切さを知る





防災心理とは?

「減災」の第一歩は、災害に巻き込まれたときの、人の心の動きを知ることである。災害の危機が迫った時、人はどのような心理状態に陥って、どのような行動をとるのか



本書ではこれを「防災心理」と呼び、これを知っているか知らないか、その違いが生死を分けると言います



〝災害列島〟日本に住む私たちにとって、防災や危機管理は、「電車内ではお年寄りに席をゆずる」「咳やくしゃみをするときは手で口を覆う」といったことと同じく、当然身につけるえきマナーのようなものだ

「自然災害は避けられないが、被害を少なくすることはできる。災害による被害はすべて人災である」と、きっと定義される時代が来ると信じている。安全には死角がある。その死角のほとんどは人的なものに起因している。人的な部分を改善しようとする場合、心理的角度からの観点が欠かせない




心理的角度からの観点

本書に例として挙がっている〝災害に逃げ遅れて命を失ったり、間一髪助かった人の心理状態〟を知ると怖くなってくる



・警報がなったけど訓練や点検だと思った。まさか本当に火事とは
・まわりも誰も動き出さないからまだ大丈夫だと思った




など、「何かの間違いでは?」という心理状態です




こうしている間に煙が建物に広まり、気がついたときに手遅れとなる場合が多いのだそう

過去のホテル火災では、部屋でお茶を飲んでくつろいでいる姿勢で亡くなっていた方もいたのだそうです




大切なことは、異常を感じたら自らが確認することだという




前述の大規模なホテル火災で助かった人は、警報を聞いて、ドアを開け、階下まで様子を見に行き、そこできな臭いにおいを感じて、仲間に声をかけて非難して助かっている

このとき、2つの団体が宿泊していたのだそうだが、この火事での死者は従業員5名、宿泊客40人で、宿泊客の9割の犠牲者が前述の「何かの間違いでは」と判断したグループの人に偏っていたという



ひとつの判断ミスが大きな犠牲を伴うことになるのです




知っている・知らないの違い

さて、「防災心理」では「知っている、知らないの違い」が大きく生死を分けます




たとえば、津波の高さ


世界最大の津波はアラスカ南東リツヤ湾で発生した520メートル、日本の最大は石垣島を襲った85メートル、本州最大は岩手県三陸町で38.2メートルです


このような巨大な津波が過去にあったことを知れば、自分の想定との違いに気づき、対策が変わります




現にみやちゃんも、津波って高いもので数十メートルだと思っていましたが、数百メートルのものもあるなんて思いもしなかったです

このくらいの規模の津波になると、山を駆け昇ってくるそうですから、できるだけ高い所に少しでも早く非難することが必要です




しかし、「過去データに囚われすぎてもいけない」と本書は言います

津波への対応で怖いのは、前回の津波は来るまでに地震から18分かかったから、今回もそうだろうと決めつけてしまうこと

時間があるから、大切なものを取りに戻ったり、海岸線の車を移動しに戻ったりする人がいるのだそう




津波は震源地によって到達する時間が変わります

この時は陸から近い震源地だったため、物を取りに戻ってぐずぐずしていた人たちは一気に呑まれてしまったのだそうです





今日のちょいよし

人は皆「自分だけは死なない」と思っている






防災常識の3大ウソに驚きました


①「地震!机の下にもぐれ」は間違い
②「避難所に必ず非難する」は間違い
③「停電の時は非常用ローソク」は間違い





まず、机の下にもぐるのは建物自体が倒壊するような大きな地震では机ごと建物に押しつぶされてしまうので意味がないのだそう

机の下にもぐることで「危機回避」行動が遅れることがもっともナンセンスだと言います

備えるべきは、地震を想定して事前に対処しておくこと

例えば、家具を固定する、高い所に物は置かないといったことだそうです



次に、みやちゃんの経験では、東日本大震災の時、地震後に避難所に指定されいる小学校に移動しましたが、その小学校は液状化現象で入れず、追い返されてしまいました(千葉県浦安市新浦安は液状化でニュースになりましたよね)



最後のものは、ガス漏れなどがあった場合、爆発してしまうからです



なるほど、ですね!






今日もいいことが学べてラッキー
着実に進歩しました
最後までお読みくださり感謝


家の非常食とか点検しとかなきゃ

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