年の暮れが近づいて来た2020年。

この時期に、(図らずも)

私にとって、本年で最高の

著作(本)に出会った!!

 

もう、プロローグから

一気に引き込まれていきました。

 

 

 

決して美人さんの著者

「末永幸歩さん」

惹かれた訳ではない(ホントに!)。

何しろ、著者の性別も年齢も

全く知らなかったのです。

 

タイトル

『13歳からのアート思考』

と、推薦文の山口周氏

名前によって購入を決めたのでした。

 

私は、(仕事柄もありますが)

ずっと以前から、現代アート

に強い興味を抱いていました。

 

高校時代には、理系コースながら

美術部に所属し、

シュールレアリスム

抽象絵画に傾倒していきました。

 

その延長で大学は、

九州芸術工科大学

(現・九州大学 芸術工学部)

「芸術工学部 画像設計学科」

に進学し、科学・工学と一緒に

アートについても学びました。

 

卒業後には、

(会社はいくつか変わりましたが)

40年以上にわたり、

広告宣伝、販売促進

ブランディングの仕事に

携わってきました。

 

そんな中、趣味の延長でもあり

実益(ビジネス)にも繋がる

アートには、ずっと

興味・関心を深めてきました。

 

美術史や映像史に触れながら、

特に現代アートへの

思い入れが強まっていったのです。

 

そして今回、(運命的に?)

手にしたこの

『13歳からのアート思考』。

 

この中で紹介されている

(題材として取り上げられている)

6名のアーティストとその作品は、

 

「アンリ・マティス:

緑のすじのあるマティス夫人の肖像」

 

「パブロ・ピカソ:

アビニヨンの娘たち」

 

「ワシリー・カンディンスキー:

コンポジションⅦ」

 

「マルセル・デュシャン:

泉」

 

「ジャクソン・ポロック:

ナンバー1A」

 

「アンディー・ウォーホル:

ブリロ・ボックス」。

 

(もちろん?)私は、

この6人のアーティストと

その作品は知っており、

彼ら、それらのアート史の中での

価値についても、それなりの

知識を持っているつもりでした。

 

でも、この本の内容に触れ、

今までの私の

現代アートに関する関心や

知識(価値の見出し方)が、

あまり系統立てて整理されておらず、

ジグゾーパズルのピースが、

近くには位置しているものの

”カチッ” とははまり切って

いなかったことを再認識したのです。

 

ていうか・・・、この本のおかげで

(決して大袈裟ではなく)

私(頭の?心の?)の中で

パズルが完全に完成したのですっ!!

 

本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ただ、誠に、ホントに

誠に僭越ながら・・・・、

私としては、この本の続きに

以下の2名のアーティストと

それぞれの作品を追加したい。

 

「ジョン・ケージ:

4分33秒」(現代音楽)

 

「ロバート・ラウシェンバーグ:

ホワイトペインティング」

 

もしかしたら、

アンディ・ウォーホルの前に

いれるべきかもしれないのですが・・・、

 

アートをいろんなモノから

開放していった先には、

 

『何にも表現しない!』

 

に(必然的に)行きついてしまった

のではないか?・・・と思うのです。

 

 

この本のおかげで、

さらに、現代アートへの

興味が深まりました。

 

そして、著者の彼女も語っている通り、

知識として理解を深めるだけでなく、

「アート思考」自体を

深めなけらばならないのでしょう。

 

冒頭に述べた通り、この作品が

(必ずしも多読ではありませんが)

本年の(ここまでの)私にとっての

ベスト・ワンの書籍です。

皆さんにも、超・オススメです。

 

 

ちなみに、昨年のベスト・ワンは、

これ!(以後、この山口氏の著作にハマっています)。