自力更生 見放された医療機器を自己修理 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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シンシア渋谷院で使用している某医療機器の使用に際して、出力の設定を決めるための補助診断機器があります。

それは充電式なのですが、使用しているうちに充電してもすぐに充電切れになってしまい、とうとう使用不能に陥ってしまいました。

 

メーカーに問い合わせたところ、「修理はできない。買い替えるしかない。」とのたまうではありませんか!

買い替えしかないということは、この機器は廃棄されるしかないわけですから、勝手に中を調べても保証が受けられないといった制約は生じないことになります。

使用不能になるまでの経過から充電池に原因がありそうと考えられので、ダメ元覚悟で内部を見てみました。

 

 

案の定といいますか、充電池がパンパンに膨張していて寿命を迎えていたことが判明しました。この充電池はリチウムポリマー電池と呼ばれるものです。

 

 

中国製の機器で、充電池も中国製でした。ネットで検索したところ、同じタイプのがあったのですが、注文してから届くまで1ヵ月を要するとなっていました。そこで、電池容量は減るもののすぐに入手可能な電池を代わりに頼んでみました。

 

下が届いた充電池

 

基板へのコネクタの形状が異なっていたので、元の電池からコードの接続部のハンダ付けをハンダゴテで熱して外した後に新しい電池のコードを切ってつなぎました。つなぎ目には絶縁のためにビニールテープを巻きました。

 

 

基板に電池を接続して修理を終えました。

 

 

電池以外に原因がなかったため、電池の交換だけで元通りに使用できるようになり、2週間以上経た現在も問題なく活躍してくれています。

 

中国製なので、それに因んで、かつて中国で使われていたスローガン「自力更生」を今回のタイトルに拝借してみました。

 

もし、買い替えていたら44万円かかるところを、電池代の約1,600円で済ますことができたので、めでたしめでたしの話でした。