10日から2日間に渡って、北海道小樽市で行われた将棋の竜王戦第4局は、藤井聡太竜王が伊藤匠七段に勝ち、4連勝で竜王を防衛して3連覇を達成しました。
今までの対局でも伝えられていましたが、今回の対局中もおやつが1日2回(午前と午後)あって、ふたりが食べたおやつ、さらに昼食のメニューが新聞やネットで紹介されていました。
北海道はスイーツの材料に恵まれた土地のため、スイーツが豊富で、「スイーツ王国」とも呼ばれています。
小樽出身者としては、今回の竜王戦でふたりが食べたスイーツと昼食にとても関心がありましたので、それらをまとめてみました。
11/10のおやつと昼食
藤井竜王の午前のおやつ:「完熟カボチャのごちそうプリン」と「アイスコーヒー」
小樽市の南西にある赤井川村にある永沼農園のプリンです。同村にはキロロリゾートがあります。経営権の変遷がありましたが、クラブメッドとして開業します。新得町のクラブメッドにはスキーしに行ったものです。
伊藤七段の午前のおやつ:「生ドゥーブルフロマージュ」と「ニトリ観光果樹園ぶどうジュース」
小樽のLeTao(ルタオ)のチーズケーキと余市町にあるニトリ観光果樹園のジュースです。
余市町にはニッカウヰスキー余市蒸留所や同町出身の宇宙飛行士・毛利衛さんが名誉館長になった宇宙記念館があります。長野オリンピックのスキージャンプ金メダリストの船木和喜さんや女優の故坂口良子さんの出身地でもあります。
藤井竜王の昼食:「真狩産ポロ葱とユリ根の海の幸のグラタン」
真狩村は歌手・細川たかしさんの出身地です。レストラン「マッカリーナ」もいいですよ。
藤井七段の昼食:「握り寿司」
小樽と言えば、お寿司になりますかね。石狩湾で獲れる大きなシャコもついてます。両親(昭和一桁生まれで故人)が子どもの頃は、「ガサエビ」と呼んで(本州日本海で獲れる「クロザコエビ」の別称とは違います)、バケツいっぱいにシャコを買ってきて、茹ででからおやつ代わりに食べていたそうです。
藤井竜王の午後のおやつ:「十勝おはぎ」と「ニトリ観光果樹園ぶどうジュース」
このおはぎはサザエ食品(本社札幌市)の人気商品です。十勝地方はスイーツ王国の中心地で、そこで採れる小豆は最高です。
子どもの頃に聞かされた話として、「小豆相場に手を出して大損した(破産した)」というのがありましたね。
伊藤七段の午後のおやつ:シュークリーム「夢不思議」と「アイスティー」
シュークリームは北菓楼(砂川市)のスイーツで、北海道産生クリームを加えたカスタードが詰まっています。
11/11のおやつと昼食
午前のおやつ:藤井竜王は「塩バター大福」と「アイスコーヒー」、「ほうじ茶」
伊藤七段は「完熟カボチャのごちそうプリン」と「アイスティー」
大福は倶知安町のお菓子のふじいの商品です。倶知安町はニセコの隣町ですので、ニセコに行く機会があれば寄ってみてはいかがでしょうか?
藤井竜王の昼食:「握り寿司」
藤井七段の昼食:「鰊そば」
北海道が鰊漁で栄えた時代に鰊御殿が建てられたのですが、今回の会場になった「銀鱗荘」も元は余市町にあった鰊御殿で、それを小樽の岬の高台に移築した料亭・温泉旅館です。
地元なので宿泊したことはないですが、食事をしたり、露天風呂に入ったことはあります。義理の妹が内輪で結婚披露宴をここでした時は、私が司会を担当したのですが、しょうもないオヤジギャグを発していたことが懐かしい思い出されます。
午後のおやつ:藤井竜王は「アイスティー」と「ニトリ観光果樹園りんごジュース」
伊藤七段は「特製アップルパイ バニラのアイスクリーム添え」と「ニトリ観光果樹園りんごジュース」
アップル・パイもニトリ観光果樹園のスイーツです。
今回の対局のおやつとして用意されたものの中に「シマエナガのねりきり 将棋バージョン」がありました。
小樽市の和菓子処 つくし牧田のものです。
シマエナガが可愛すぎて食べることがためらわれるかも知れません。
さらに将棋の駒は、取った相手の駒を自分の駒として利用しますから、食べてなくすわけにはいかないと思うと食べられないかも知れません。
チェスなら相手の駒を取っておしまいですが、将棋では自分の持ち駒にできますからね。関ケ原の戦いで寝返った小早川秀秋みたいなものでしょうか?