師走に入り、今年の終わりが近づいてきました。寒さも増してきて、厚着の季節となっています。
このような時期にオススメするのが、ワキガ手術です。ワキの臭いが気になりやすいのは薄着の季節・暑い季節ですが、その時期の手術では術後の圧迫固定で暑苦しく感じたり、固定が見えてしまう恐れもあります。今の時期であれば、そうした不安・心配が少なくてすみます。薄着の季節が到来しないうちに手術されることをお勧めします。
そこでテレビ番組の見逃配信や再放送や完全スペシャル版というわけではありませんが、過去のブログからワキガに関連したものをいくつか再編集して、2回にわたって述べてみます。
用いた過去のブログは、5/17「ワキガ手術後のキズアト」、8/28「使用目的と効果は正しく表示しましょう!」、8/29「汗腺の解剖」です。最新の状況に合わせて改訂もしています。
なお、12/3の又吉総院長ブログ「ワキガ治療は冬が最高! 若い女性は保険治療はダメ!! VASERフォーミュラシェーバー法おすすめ」も併せてお読みください。
当院ではワキガ(腋臭症)手術として
①ベイザー・フォーミュラシェーバー法
②フォーミュラシェーバー法
③剪除法(反転剪除法、皮弁法)
の3つの術式で対応が可能です。
手術効果(腋臭の改善)に関しては、③がより確実と一般的には言われていますが、当院ではいずれの術式でも同等の効果が得られる技術力を持って手術しています。
しかし、術後の仕上がり(臭い以外のキズアトや皮膚の質感など)は、③<<②<①と、圧倒的にフォーミュラシェーバー法群が勝っており、最良なのはベイザー・フォーミュラシェーバー法です。
剪除法では長い切開(通常1本切開で長さ4~5㎝)を伴うため、切開部とその周囲の皮膚の血行障害が生じやすく、潰瘍化するなどによって治癒の遅れが生じ、その結果キズアトが隆起したり、広がったり、引きつる(拘縮化)などして目立ってしまうことがあります。
よって現在、この術式での手術はお勧めしていません。
参考資料として他院での術後にキズアトが目立ってしまった方の写真をお見せします。
症例1:切開部の一部が拘縮を生じて臍の穴状になっています
症例2:縫合部に強い拘縮が生じて周囲の皮膚を巻き込み、ヒトデのような形になっています
すべての方が上記のような状態になるわけではありませんが、もしキズアトが目立ってしまうと、ワキを露出する服装などは着れなくなってしまいます。
それに対して、ベイザー・フォーミュラシェーバー法やフォーミュラシェーバー法では上腕側に5~7㎜の切開を1ヵ所加えるだけですので、キズアトは目立ちにくくなります。
術後6ヵ月(右側):キズアトは短く目立ちません
同上(左側)
とくにベイザー・フォーミュラシェーバー法は、ベイザーによる超音波でワキガの原因であるアポクリン汗腺を軟化させてくれて、引き続き行うフォーミュラシェーバーでの削除・吸引を容易にしますので、それによって臭いの改善のみならず、ダウンタイムもより短くし、最終的な仕上がりをより良くしてくれます。
以上から、ワキガ手術を希望される女性の方には、ベイザー・フォーミュラシェーバー法を受けられることを強く推奨します。