*146 20歳・女性 埋没法重瞼術 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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両側とも一重瞼だったモニター患者様です。

上瞼の皮膚の被さりが強く、目が重たい・眠い印象を与える状態でした。

さらにその状態に左右差もありました。

眼瞼下垂症を伴っていることも疑われましたが、患者様の希望によって、まず埋没法で末広型の二重にしてみました。

 

術   前:右の目の開きが左より小さく、眉毛は右が左よりも上方に位置していました

手術直後(瞳孔がわかるようにストロボ撮影):右目の開きが左より弱いです

術後8日:右目の開きは弱いままです

同上(ストロボ撮影):右の瞼縁が瞳孔上縁ギリギリに位置しています

 

術後の腫れが残っていると、一時的に下垂症様になることがあります。術後8日目なので腫れの残存によるのか、下垂症の症状が主体なのか、はっきりと診断がつきませんので、術後1ヵ月ほどは様子を見ることになります。それを過ぎて、左右差を認めるなど気になることがあれば来院してもらうことになります。

 

なお、手術対象となる眼瞼下垂症を認めた場合ですが、その原因によって治療の難易度が変わってきます。加齢によって生じる老人性眼瞼下垂症やコンタクトレンズの長期装用による眼瞼下垂症などでは、眼瞼挙筋腱膜と瞼板との解離が見られるので、腱膜を瞼板に再固定することによって治すことができます。

先天性の眼瞼下垂症では眼瞼挙筋や腱膜が発育不全となっているので、症状によって挙筋短縮術あるいは腱膜移植などによる牽引術が必要となります。美容的手術ではなく、視力や視野を確保するための機能回復手術となります。なかなか難しい手術となります。今回の患者様も先天性の可能性がありそうです。

 

 

 

 

 

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