前回のブログで、光治療・IPLのルーツが軍用機の塗装を除去する技術だったことを記しました。
航空機メーカー・ボーイング社でもその技術を用いていましたが、現在はレーザーによる除去(Laser ablation)を行っているようです。
ボーイング社のHPに掲載されているLaser ablationについての記載(抜粋)
レーザー装置メーカーのサイトも見てみたので、そこから画像を引用してみます。
旅客機の塗装除去のイメージ画像
軍用機の塗装除去もレーザーが用いられています。
2台のロボットによるレーザー照射でF-16ジェット戦闘機の塗装を除去しているところ
塗装除去に用いるレーザーの種類ですが、1990年代中頃に始めた時は、CO2レーザーを用いていましたが、2000年頃にNd:YAGレーザーに代わったそうです。
美容医療の分野では、CO2レーザーはホクロ除去などに使われ、ロングパルスNd:YAGレーザーは脱毛やRejuvenationyaや血管病変の治療に、QスイッチNd:YAGレーザーはシミや刺青や肝斑などの治療に使われています。
人も航空機も同じレーザーが使用されているとは、その汎用性に感心すると共に、肌と金属が同じ対象物になっているという違和感も生じています。