いつも利用する駅などのトイレでは、未だにハンドドライヤー(温風手指乾燥機)が使用停止のままになっています。
新型コロナウイルスが流行し始めた頃、ハンドドライヤーがエアロゾルを拡散してウイルスをばらまく危険があるとの理由で使用が中止になっていました。
手指からの感染を防止する基本は手洗いです。流水で手をよくすすぐことが重要なのです。
ウイルスがいなければハンドドライヤーで手指からエアロゾルが拡散しても問題ないのに、なぜハンドドライヤーを使えなくしたのか疑問に思っていました。
小学生のころ、ハンカチやちり紙(まだポケットティッシュがなかった)を持っているか調べられたり、爪を清潔に保っているかの検査がありました。このときのことが身について、ハンカチとポケットティッシュ、さらに爪切りを通勤バッグに常に入れてあります。
ですから駅のトイレなどでハンドドライヤーが使えなくてもハンカチがあるので手洗いは支障なく行えています。こまめにハンカチを交換しなければならないのは少々面倒ではありますが...
ところで、ハンドドライヤーが使用停止になってから、男性トイレの状況しかわかりませんが、用を足した後、手を洗わないで出ていく者が増えた印象があります。
「その手であちこち触るんかい!」と思ってしまうと、ハンドドライヤーの停止は意味がないどころか、かえって感染拡大を招いているのではないかと思っていました。
幸いなことに昨年あたりからハンドドライヤーの使用を再開している施設が徐々に増えているようです。
経団連による「接客業務における新型コロナウイルス感染予防・対策ガイドライン」の最新版では、この点を改訂してくれています。
いまだにハンドドライヤーを再開しない施設は、頭が固いのか、高くなった電気代を浮かすために知ってて知らない振りをしているのではないかと疑ってしまいます。