多連装ロケット砲 歴史編 | cynthia-dr-murazumiのブログ

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ウクライナからの戦況ニュースによると米国からウクライナへ供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」(HIMARS)が実戦投入され、一定の戦果を挙げたようです。

さらに今後は米国、英国、ドイツから供与されるMLRSも使用されるものと考えられます。

 

多連装ロケット砲ですが、世界最初の現代的な多連装ロケット砲は、第二次世界大戦において実用化されたソビエト連邦赤軍のカチューシャ(ドイツ兵からはスターリンのオルガンと呼ばれた)であることは以前にも記しました。

軍用トラックの後部に発射レールを並べたシンプルな構造をしていました。

 

 

第二次世界大戦中には他国でも多連装ロケット砲が開発されています。その代表的なものをボックスアートなどで紹介します。

 

米軍ではT34 カリオペが開発されました。

M4中戦車の砲塔上にパイプ状のロケット弾発射機を複数配置したものです。

 

 

 

ドイツ軍ではネーベルヴェルファーと呼ばれる多連装ロケット砲を開発しました。

これは6本あるいは5本のパイプ状の発射機を持ち、37mmPak36対戦車砲と同等の牽引用架台に載せられたコンパクトなものでした。

 

古いキットのボックスアート(イタリアのメーカーで後に廃業)

現在は別のイタリアのメーカーに金型が移って発売

 

後に10本のパイプ状発射機を車載型とした自走砲型パンツァーヴェルファーも開発されました。

 

 

現代においても多連装ロケット砲は、敵部隊の士気を劇的に低下させる効果のある兵器として評価されているそうです。ロケット弾に誘導装置などを搭載し、精密射撃を行うことも可能となっているようです。