先日、北海道白老町の虎杖浜(こじょうはま)産の明太子をお土産でもらいました。
虎杖浜は国産たらこの産地で、同浜前浜で水揚げされたスケトウダラの卵を原料にしており、「虎杖浜たらこ」は地域ブランド化(胆振水産加工業協同組合の地域団体商標登録)されています。関連して明太子なども作られています。
虎杖浜は登別市側にあります
白老町内にはウポポイ(アイヌをテーマにした国立施設)、登別市には登別温泉などがあります
なお、近くに倶多楽湖(くったらこ)がありますが、「食うたらこ」「食ったら・たらこ」のダジャレで名付けられた地名ではありません。アイヌ語由来です。
「虎杖浜たらこ」は厳しい冬に虎杖浜沖で獲れたスケトウダラ(スケソウダラ)の卵を原料に、虎杖浜でその日のうちに加工して熟成させたものです。原料卵を冷凍していないので風味がよく保たれています。
現在一般に販売されているたらこの9割はアラスカ・ロシアなどからの輸入物で、たらこを加工する前に冷凍して国内に持ち込むので 、本来持っているたらこの風味が損なわれてしまうそうです。
今回のお土産である「辛子明太子」を製造した水産会社は輸入原料及び冷凍原料は一切使用していないそうで、その分、魚の風味(匂い) を強く感じます。また、たらこを赤くするための着色料も使用しておらず、鮮やかな色でありません。好みがわかれるかも知れませんが、私は美味しく食べました。
以前に札幌市内の美容外科クリニックに勤務していたころ、虎杖浜に親戚がいるというクリニックのオーナーから虎杖浜産のたらこをはじめ、毛ガニなども頂くことがあったので、その時のことを懐かしく思い出しました。
今回のお土産は北海道産のお米といっしょに食べました。ご飯が進み過ぎるのが唯一の欠点でした。
今回のタイトルですが、既述したようにたらこの原料の9割は輸入に頼っています。
シンシア銀座院のある交差点をはさんで斜め向かいのビル上に福岡名物の明太子屋さんの大きな看板が掲げられていますが、原料の8割はロシア産だそうです。
そのロシアによるウクライナ侵攻でロシアからの原料が確保できなくなって気をもんでいるそうです。北海道の水産加工会社などでもロシアからの原料が確保できず、一部の商品で製造・販売ができなくなっているところがあるようです。
さらにロシア外務省は今月7日、1998年に日本と締結した「北方四島周辺水域における日本漁船の操業に関する協定」の履行を停止すると発表しました。
この停止が長引くと、9月から漁期を迎えるホッケ漁、来年1月からのスケトウダラ漁に影響が出る心配があるのです。
そこで今回のタイトルとしてみたのです。