5/29のブログ「渡河」で「橋頭堡」が出てきましたが、「堡」の字は常用漢字ではないため、新聞やニュースの字幕や役所の文書などでは使われず、代わりに「保」の字を当てて、「橋頭保」とすることがあるようです。
ロシア軍のウクライナ侵攻関連ニュースでは、常用外漢字のために漢字が使われないで、ひらがなで表されていた兵器がありました。
それは米国から支援兵器として送られた「榴弾砲」のことで、「りゅう弾砲」となっていました。
参考画像:米国が支援したと同じ榴弾砲(M777榴弾砲)
大砲(火砲)に関する基礎知識は、第二次世界大戦ブックス37「大砲撃戦」(1972年)で得た身としては
「榴弾砲」は漢字のままで表して欲しいと思っています。
「大砲撃戦」から引用:砲による弾道の違いを解説した図
「榴」は「ざくろ」を意味します。
「榴弾」は内部に炸薬を入れて到達点で炸裂させる砲弾で、その砲弾を発射するのが「榴弾砲」です。
「ざくろ」の実が裂ける様にかけて名付けられたと思います。
これを「りゅう弾」とひらがなで表すと、意味が不明になる上に、やわらかな感じになって、兵器としての
迫力に欠けるような気がします。
同じく「手榴弾」を「手りゅう弾」とするのもやめてほしいですね。