今回も美容医療とは関係ありません。ロシア軍のウクライナ侵攻と関連した歴史の話です。
第二次世界大戦(WWⅡ)中に米国が英国、ソビエト連邦(ソ連)、中国などへ膨大な量の軍需物資を援助したプログラマが、レンドリース法(武器貸与法)です。
高校の世界史の教科書に1行ほどで記されていた記憶しているので、覚えている方も多いかと思います。
そのレンドリース法が今回のロシアによるウクライナ侵攻で復活しました。
「ウクライナ民主主義防衛・レンドリース法」が、米国議会で可決後、5月9日に米国大統領の署名によって成立し、ウクライナへの軍需物資の供給が促進されることになっています。
WWⅡ中はこの援助によってソ連は大いに助けられて、ナチス・ドイツとの戦いに耐えられたわけですが、1991年のソ連崩壊後に分かれたロシアとウクライナの今回の戦いにおける米国からの援助では、ウクライナがかつてのソ連側、ロシアはナチス・ドイツ側の立場になっています。
ここからはWWⅡに米国からソ連に送られた装甲戦闘車両を模型のボックスアート等で紹介します。
M3 スチュアート軽戦車
ソ連赤軍(Red Army)仕様
M3 リー中戦車
M10 駆逐戦車
M4A2(76)W シャーマン中戦車
M3A1スカウトカー
ジープやトラックなどのソフトスキン車両も送られていました。
なかでもスチュードベイカー2.5トントラックはソ連軍の主力トラックとして活躍しました。
このトラックのシャーシを利用して、多連装のロケット砲が搭載されたこともよく知られています。
他のトラックや水陸両用戦車などにも架装されて使われました。
これら世界最初の自走式多連装ロケットランチャーは、ソ連軍からは「カチューシャ」、ドイツ軍からは「スターリンのオルガン」と呼ばれました。
1.5トントラックを利用したカチューシャ
なお、英国(一部はカナダ)からもソ連にマチルダ戦車、バレンタイン戦車、チャーチル戦車などが貸与されました。
歩兵戦車マチルダMk.Ⅲ/Ⅳ
歩兵戦車バレンタインMk.Ⅳ
歩兵戦車チャーチルMk.Ⅲ