厚生労働省から新型コロナウイルス・COVID-19の感染に関して、どのような症状の時に相談・受信すべきかの目安が公表されました。感染経路が不明な患者が増えてきたためです。
・かぜの症状・37度5分以上の発熱が4日以上続く人(解熱剤を飲み続けなければならない人も)
・強いだるさ・息苦しさがある人
以上の場合、全国の都道府県にある「帰国者・接触者相談センター」に相談するように呼びかけています。
とくに注意が必要なのは、感染した場合に重症化しやすい人で
・高齢者
・糖尿病・心不全・呼吸器疾患の持病がある、透析を受けている
・免疫抑制剤・抗がん剤などの投与を受けている
などの方は、かぜの症状・発熱などの状態が2日程度続く場合でも相談を呼びかけています。
さらに妊娠中の方も念のため早めの相談をしてほしいとのことです。
近年、日本では市中に感染症を生じやすい方・易感染者が増えてきているため、新興感染症が発生した場合、注意が必要になります。
昨年の文献【臨床雑誌内科123巻2号(2019年2月、南江堂)】からの引用ですが、市中に易感染者が増えた原因として以下のようなことがあるそうです。
①2010年に超高齢化社会に突入した
②2016年には糖尿病患者がはじめて1,000万人を超えた
③平均在院日数短縮に向けた取り組みが進んだ
・がん患者の外来化学療法への移行
・手術後の早期退院
④治療の進歩に伴う免疫不全患者が増加した
身近に上記に当てはまる方がいた場合、より厳重な感染予防に努めてあげてください。
まずは手洗いからです。