元祖ボツリヌストキシン? | cynthia-dr-murazumiのブログ

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ボトックスに代表されるボツリヌストキシン製剤を顔のシワやエラなどに注射しています。すっかり当たり前の治療になっていますが、ボツリヌストキシンの存在をはじめて知ったのは、ボツリヌス菌による食中毒からでした。

自家製の飯寿司(いずし)に発生したボツリヌス菌による食中毒が問題になったことがあり、新聞に注意を呼び掛ける記事が掲載されたのです。1970年代前半ころだったと記憶しています。

当時、母が毎年冬になるとハタハタの飯寿司を樽で作っていました。お正月に必ず食べ、暖かくなる春先までに食べ尽くしていました。当然、食中毒は起きませんでしたが、2歳上の兄はボツリヌス中毒のことを知ってからは飯寿司をまったく食べなくなりました。

その後、ハタハタが入手しにくくなり、いつしか飯寿司を作らなくなりましたが、ハタハタなどの具材をきれいに並べて作る工程を見るのが好きだったことは覚えています。