ところで、シャーマン将軍は「世界で一番大きな木」ですが、
「一番背の高い木」は、北カリフォルニアのレッドウッド海岸のセコイアの木。
高さが115メートルもあります。マンションに例えると、38階建てくらいの高さです。
ここで不思議なのは、どうしてそんな高いところまで、水を吸い上げられるのかということ。
水がなければ、葉っぱは枯れてしまいますし、背も伸びません。
木の根っこには、地面から水を吸い上げる力がありますが、
100メートル以上も水を吸い上げられるのかというと、木の根の力だけでは上がらないのです。
実は、木の葉の力が水を上へ上へと引っぱりあげます。木の葉はいつも水を蒸発させています。
つまり、水を空へと吸いあげる。その力が、水を地面から吸いあげる力になっているわけです。
これは園内で三番目に大きい『グラント将軍の木』です。
グラント将軍はアメリカ南北戦争中の北軍最高司令官で、1865年4月、バージニア州アポマトックスで、
リー将軍率いる南軍と会戦して勝利、戦争を終結させた人です。
英雄となった彼は第18代大統領に選出され、ワシントン条約の締結をするなどの戦後処理も行った名将で、
この木にはそんな名将の名が冠せられています。
グラント将軍は明治天皇のころ来日し、日本に滞在したことがあるそうです。
また、この木はクリスマスイベントで装飾されるそうで、アメリカのクリスマスツリーと言われています。
形は三角形ではないですが、どんな風に飾られるのか一度見てみたいです。
ジャイアントセコイアの幹の内部に入って見上げるとこんな感じ。
木からはものすごいパワーが出ていて、近くにいると元気がでてきます。
麻痺で車椅子生活だった人が、ここに通うようになって歩けるようになったそうです。
この木の生命力、エネルギーは本当にすごいです。
たった、2日間木の近くにいただけなのに、帰るころにはとっても元気になっていました。
世界一の木のパワー
あなたも体験してみませんか?
今日も元気を
もらっています☆
おわり
※本エッセイは私が
他のサイトで連載していたものを
転載したものです